はじめに
株式会社ネクストスケープ、デリバリマネジメント部に所属している小野塚と申します。
今回はKentico社のKentico Xperience(ケンティコエクスペリエンス)ではWordPressのような通常のCMS機能、つまり非エンジニアの方でもサイトの更新が行えるだけでなく、デジタルマーケティング機能も備えております。
前回の記事はニュースメールの作成について説明させていただきましたが、今回はその作成したニュースメールを配信してみたいと思います。
ニュースメール配信準備
まずは前回同様、「Email Marketing」を選択します。
メールフィード一覧が表示されますので、適当なニュースメールを選んでみましょう。
フィードは「グループ」のようなものだとお考えください。
更にフィード内のメール一覧が表示されますので、これも適当なメールを選択します。
すると以下のようなメール作成画面へと遷移します。前回はここでメールを作成するところまで説明しました。
ここで右ペインの上部、3つのタブのうち、「Email properties」を選択します。
「Email properties」は以下のようになります。ここでも対象のメールの件名や送信元の名前等を設定できるのですが、特筆すべきは「Tag email links with UTM parameters:」のチェックボックスです。ここにチェックを入れてみましょう。
すると、UTMパラメータに関する各種設定が表示されます。UTMパラメータはURLに付加された追跡用の情報です。これを設定することでメール内のリンクをクリックしたときにどのメールのリンクからお客様がアクセスしたかがわかります。
更に「Email properties」タブを見ると、「Use in Marketing automation:」というチェックがあり、更に右ペインのタブには「A/B testing」のタブもあります。つまりMarketing AutomationやメールでのA/BテストもXperienceでは実現可能です。ただ、話が広がりすぎてしまうため、今回の記事ではそういった項目があるということだけに留めておきます。
プレビュー
一通りメール本文の作成も終わり、プロパティも設定し終わりましたらあとは送信するだけ。。なのですが、実際にどのような表示となるかを確認した方がよいでしょう。
そこで、次に画面左上の「Preview」ボタンを押してみると以下のような画面になります。
この画面を見て頂けるとおわかりになるかと思いますが、PCで見た場合だけでなく、スマホで見た場合の見た目も同じ画面上で確認できます。
必要に応じて画面上部の「Email source」を選べばHTML形式で内容が確認できます。
HTML形式はともかくも、スマホの画面まで確認できるのは非常に便利ではないでしょうか。
配信
そしていよいよ配信となります。左側のメニューで「Send」を選択してください。
※都合上、先ほどまでの画面とメールの内容が異なりますことご了承ください
すると以下の画面になります。画面上部の「Send Now」を押せばすぐに表示されますし、「Date and time」で日時を選択して「Save schedule」を押せば、指定した日時に自動的に配信が行われます。
注意点
注意点としてはメール配信全般に言えることなのですが、Kentico XperienceにはSMTPサーバーは含まれておりません。
つまり、SMTPサーバーを別途用意し、その設定をXperienceの管理画面にて設定することでXperienceによるメール配信が可能になります。
お客様のご予算やご希望等によってそれぞれではございますが、SMTPサーバーをクラウド上に新たに立てる方や、SendGridといった3rdパーティーを利用する方等がいらっしゃいます。
Xperienceはトライアルも可能ですが、もしメール配信を試したい方はSendGridの無料版を併せてお試し頂くことをお勧めします。
最後に
もし興味がございましたら、Xperienceの説明やデモの実施のためにお打ち合わせを実施することも可能です。
トライアルの環境もございますので以下の製品サイト、もしくは弊社サイトからお問い合わせください。
製品サイト:https://kentico.jp/xperience
会社サイト:https://www.nextscape.net
今後の記事でもKentico Xperienceについて、そしてもう1つのKentico製品であるKentico Kontentもご紹介できればと思います。