こんにちは。 Design Practice Team の開發(@mamikaihatsu)です。 この記事は「NEXTSCAPE Advent Calendar 2025」の2日目です。

2025年の4月、産休育休から職場に復帰しました。
フルタイムでの復帰だったことに加え、復帰した時期はちょうど生成AIブームの真っ只中。
技術も仕事の進め方も大きく変わっており、「置いていかれているかもしれない」という不安を抱えながらのスタートでした。
さらに生活面では、保育園からの呼び出しや夜泣きによる睡眠不足など、日々のリズムも安定せず、最初の4月・5月は正直あまり記憶がないほど慌ただしく過ぎていきました。
それでも今、「なんとかやれている」だけでなく、「思っていた以上に前向きに働けている」と感じられているのは、生成AIと周囲のサポートがあったからだと思っています。
この記事では、育児とフルタイム開発を両立しながら、どうキャッチアップし、どう仕事を回してきたのかを振り返ってみます。
復帰してすぐに感じたギャップ
復帰直後は、技術キャッチアップの量がとにかく多く、特に生成AI領域は自分が離れていた期間に一気に進んでいました。
復帰前に「少し勉強しておこう」と思っていたのですが、現実には育児で手一杯で、全く時間が取れませんでした。
実際に働き始めてみると、想定していた以上に子どもの体調不良で保育園からの呼び出しが多く、計画が立てづらい状況でした。
睡眠が取れない日も多かったので、朝からエンジンを全開にすることは難しかったです。
そんな中でまず困ったのが、“自分のペースでまとまった学習や調査ができない”ということでした。
社内の支えと生成AIへの前向きな空気
ありがたかったのは、復帰したタイミングで社内でも生成AI活用が一気に進み、生成AIの共有会が定期的に行われていたことでした。
各メンバーが試したツールやプロンプト例、失敗談まで率直に共有する場があり、復帰直後の私には大きな助けになりました。
「みんなが試行錯誤している」「完璧じゃなくてもいい」という空気に救われた部分が大きかったです。
また、ネクストスケープでは、リモート勤務と出社を状況に応じて柔軟に使い分けることができます。 普段はリモートが中心ですが、気分転換に出社して社食を楽しんだり、社員と雑談したりする時間も良いリフレッシュになります。 この働き方の自由度は、復帰後の両立を支える大きな要素になりました。
こうした働き方の柔軟さに加えて、男性社員も育児に積極的に参加している方が多い文化で、 保育園の呼び出しや急な休みについても理解が得られやすい環境なのも、復帰後の安心感につながりました。
私を支えたAIワークフロー
復帰後、様々なプロジェクトで生成AI活用をすることが多く 実際にどうAIを業務に組み込んでいったかを、ここからは紹介します。
● アイディア出し・思考整理:ChatGPT
- 業務から離れていた期間の技術調査
- わからない用語や概念のキャッチアップ
- 作業のアイディア出し
- ドキュメントのたたき台作成
ChatGPTは、頭が回らない朝に状況整理してもらう時にも助けられました。
● 実装:Claude Code
- ブランチ作成・調査・開発・PR発行まで自動化
- 最初は完成度60%だったところから、ガイドラインを整備しながら80%まで向上
- MCPサーバや、新しい機能を活用したり、色々と試行錯誤しました。
実装がほぼAIが担うようになり、人間は設計方針の判断に集中できる状態になりました。
● 調査・評価・改善:Cursor(ほぼGPT-5利用)
- コードレビュー
- 仕様解析
- バグ調査 と修正
Cursorは「重い調査」を肩代わりしてくれる存在としても機能し、思考リソースを大幅に節約できました。
● 仕様駆動:KIRO
- 自動テスト生成が特に効果的
- 完成度90%付近まで安定化
KIROが登場してからは、作業効率がさらに跳ね上がり、“AIという仲間と一緒に開発している感覚”が強くなりました。 (仕様駆動が自分に合ってると感じ、Claude Codeでも仕様駆動でやってみたりしてます)
“AIがなかったら破綻していた”と思う理由
復帰直後は、時間のコントロールが難しい日が多く、「まとまった学習時間」や「腰を据えて調査する時間」が取りにくい状況でした。
そんな中、調査、アイディア出しなど、AIに任せられるタスクが多かったおかげで、
残業ができない中でも業務を遅延させずに進めることができました。
正直、AIがなかったらキャッチアップが追いつかず、復帰後の両立は今ほどスムーズにできていなかったかもしれません。
以前、女性エンジニア向けイベントに参加した際、
「復帰後は前と同じ働き方が難しい」「両立ができず職種を変えた」
という話を聞いたことがあり、それが心に残っていました。
今回の復帰ではその不安が現実になるのではと感じていましたが、AIの存在がその壁をグッと下げてくれました。
周囲の支えがあって続けられている
復帰直後、保育園の呼び出しや発熱による急な休みが多かった時期、
「大丈夫ですよ」「無理しないでください」と声をかけてくれた方々には本当に助けられました。
もちろん、仕事が遅れないよう最大限努力する姿勢は常に持っていましたが、
そうした“理解のある環境”があったことで、心理的な負担は大きく減りました。
両立のために削ったもの
以前はよく参加していた 夕方以降の社外イベントや勉強会 は、いまの生活ではほぼ参加できていません。
興味はあるのですが、家庭との両立を考えると難しい部分もあります。
その代わり、
AIを使って学習効率を上げることで、限られた時間でも必要な情報をキャッチアップできる
というスタイルに徐々に移行しています。
おわりに:AIと文化に支えられた復帰
不安を抱えながらの産休育休からの復帰でしたが、
ネクストスケープの リモートが可能という柔軟な働き方、
生成AI活用を歓迎する文化と共有会の存在、
そして 周囲の理解とサポート があったことで、今の私の働き方は成り立っています。
AIに任せられる部分を任せ、限られた時間で最大限の成果を出すというのは、
今後の働き方のひとつの形になるのではと感じています。
この記事が、同じように不安を抱えながら復帰に臨む方の参考や励ましになれば嬉しいです。
※本文中で使用している画像は、生成AI(ChatGPT Image / DALL·E)を用いて作成しています。