はじめに
株式会社ネクストスケープ Chief Technology Office所属の小野塚です。
今回仕事でも利用しているWorkIQを紹介します。
発表当初から使ってはいるのですが、まだ限定的な使い方しかできないため、ちょっと復習的な意味合いも込めて書いてみました。
発表されたのは2025年11月のIgnite、そこから年が明けて1月後半に利用できるようになりました。
こちらはCLIとMCPサーバーとして配布されており、自然言語でMicrosoft365(以降M365)のデータにアクセスできる、つまりは皆さんがM365を利用されているのであればClaude等を使ってM365のデータを取得することができます。
内部を意識しないで済むのがMCPの売りではありますが、軽く説明しておきますとWork IQ は以下の3つのレイヤーで構成されていて、Data(データ層)、Memory(コンテキスト層)、Inference(推論層)で構成されています。
データ層が先ほど書いたM365サービス、Outlook、Teams、SharePoint、OneDrive といった各サービスからメール・チャット・ドキュメント・会議の内容のこと。これを横断的に検索・分析できます。
この3層が連携することで「プロジェクトの期限について誰が何と言ったか」「先週の定例で議論された認証基盤の要件」といった文脈を踏まえた質問に回答できるようになります。
Work IQのことしか知らなかったのですが、Work IQ は単体で完結するものではなく、Microsoft のIQエコシステムの一部だそうです。他の2つも含めて概要は以下の通り。
Work IQ: M365の業務データに基づく文脈提供
Fabric IQ: データ分析基盤(データレイク・BI)
Foundry IQ: 複数データソースにまたがるナレッジ検索
これらを段階的に導入し、企業全体のAI活用を拡張できる仕組みになっています。
npmパッケージ @microsoft/workiq として配布されており、以下の2つのモードで動作します。
CLI モード: workiq ask コマンドでターミナルから直接クエリ
MCP サーバーモード: workiq mcp でMCP対応AIアシスタントと統合
というのが概要ですが、じゃあ具体的にどういったデータにアクセスできるかと言いますと以下の通りとなります。

インストール・初期設定
では、インストールしてみます。
必要な環境としては
・Node.js18以上
・Microsoft 365 Copilot ライセンス(Business または Enterprise)
・テナント管理者による承認
となります。
まず、
グローバルインストールする場合は以下
npm install -g @microsoft/workiq
npx で直接実行する場合(インストール不要)は以下
npx -y @microsoft/workiq mcp
次に初回使用前にエンドユーザーライセンス契約(EULA)への同意が必要です。
workiq accept-eula
また、ClaudeデスクトップアプリのConfigでは以下のように設定しています。

以下のようにMCPサーバーが正しく動いていればOKです。

初回クエリ実行時にブラウザが自動的に開き Microsoft Entra IDの認証が行われるはずですので、無事認証できれば利用可能となります。
もう1点上記のどのタイミングかは失念してしまったのですが、途中でM365の管理者の承認も必要となりますのでご注意ください。
実際の使用例
では、実際の使用例を紹介していきたいと思います。
・Sharepointからのドキュメント検索
もしSharepointに社内や案件のドキュメントを格納しているのであればWorkIQで検索が可能です。
「~について書かれた資料を探して」のように聞けば該当の資料を探してくれます。私は色々なスキルやMCPを使っていることもあり、念のため「WorkIQを使って」という言葉を先頭につけて実施してます。
・メール内容の取得
Outlookを利用している場合、「WorkIQを使って~会社の~様からここ1か月で受信したメールを探して内容をまとめて。」
と依頼するとその人からのメールを
①2026/xx/xx - 件名:
~について
といった形でまとめてくれます。
指示内容が不十分の場合、全てのデータを取り切れない場合があったものの、もう一度確認してもらうことで正しく取得できました。
やり取りが頻繁になってくるとメーラーで探すのは厳しくなってきますので非常に便利です
・会議の要約
Teams会議を実施、録画しておくと「x月x日、~時から実施した~という打合せの内容をパワーポイントにまとめてください」と指示することでパワーポイントに出力してくれます。
以前も記事として取り上げましたが、Claudeはパワポ系の出力に強みがあると思ってまして、この機能は結構利用しています。
そしてこの機能で特記すべきこととしては「参加してない会議でも録画されていれば会議内容が取得できる」というものです。
Teams会議でかつ録画していればTeamsの機能として要約であったり、最近はパワーポイント資料にまとめてくれたりしますが、精度としては「今のところ」断然こちらが正確です。
(とはいえ、それでも漏れている部分であったり誤りはあったりしますのでできるだけ会議は参加しましょう。。)
スキル
あとはWorkIQ直下のReadMeには書かれていないため、見落としがちなのですが、以下のようなスキルが存在しています。

場所は以下です。いずれもSKILL.mdのMarkdownファイル1つなので直接Claudeに読み込ませて実行してもほぼ同じことができるかもしれません。
ただし、WorkIQ CLIがインストールされている必要がありますのでその点のみご注意ください。
上記9つのスキル以外にもまだマージされていないですが、マージ待ちのスキルが27個ありまして今後の機能拡張が期待されます。
最後に
Googleの各サービスを利用されている方であればGmail、Googleドライブ、GoogleMeetといった各サービスをGeminiで参照して。。といった使い方をされているかと思います。
Googleでもそういったエコシステムがあるのとと同様、Microsoftの各サービスでもこのようにWorkIQを使ってエコシステムを利用することができます。
人によっては朝、作業を始める前にWorkIQを使って今日の予定やメール等をチェックし、AIとのブリーフィングやTodoリストを作ったりといった使い方をしている人もいます。
もし皆さんもM365のサービスを利用しているのであれば是非このWorkIQを導入して更に活用してみてもらえればと思います。
と、この記事をアップしようとしているところでCopilot Coworkというサービスも既に記事にしてまして、機能的にはかぶっている部分もありますが、こちらもまたアップできればと思います。
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