はじめに
株式会社ネクストスケープ Chief Technology Office所属の小野塚です。
去年の11月にGoogleのAntigravityの記事を書いたことがありました。
それから経つところ約半年、筆者はCursorもしくはClaudeを利用していて、久しくAntigravityを使っていなかったのですが、どのくらい進化を遂げたか改めて試してみました。
まずはダウンロードのため以下のURLにアクセスします。
ダウンロードページを見てみると幾つか種類が分かれていまして、
- Antigravity 2.0
- Antigravity CLI
- Antigravity IDE
- Antigravity SDK
の4つががダウンロードできるようになっていました。
このうちIDEがその名の通りIDEであり、以前書いたバージョン、つまりVSCodeベースのものになります。
今回はもう1つの種類、Antigravity2.0とIDE、両方試してみて、どんな感じに変わっているのか、2.0とはどんなものなのかを本記事にて紹介したいと思います。
IDEインストール
まずはIDEのインストールから。
最初にVSCodeやCursorから設定を引き継ぐかどうかであったり、見た目(テーマ)等が設定できますが、特徴的なものをピックアップしますと
以下の画面、パッと見なんの設定かがわからないかもしれませんが、「どのくらいエージェントに権限を与えるか」を設定する画面になります(以降、画像はクリックすると別タブで表示されます)。
■Strict Mode:一番慎重。ファイル編集、ターミナル実行、コマンド実行などのたびに確認が入る
■Review-driven development:エージェントは作業を進めるが、大きな変更、危険な操作、重要な実装の前後でレビューを求める
■Agent-driven development:かなり攻めたモードで、エージェントが編集、実行、テスト、リファクタリングをほぼ自律的に進める。
■Custom configuration:権限を細かく設定。たとえばファイル編集 OK、Git push NG、削除 NGのように設定ができます。
インストールが終わると以下のようにIDEが開きます。こちらはあまり変わっていないようです。
以下がプロジェクト(空のASP.NET Coreのプロジェクトです)を選択した状態。画面左側にファイルエクスプローラーが表示されます。

今回無料枠での利用となりますが、選択できるモデルは以下になります。
GoogleですのでGeminiが選べるのはもちろん、ClaudeのSonnet、Opusも利用可能です。
分析・実装
次にプロジェクトを分析してもらいます。

ファイル構成はもちろん、「実行方法」や「次に追加するとよい機能候補」まで色々と書かれています。
少々見づらいですが、プロンプト入力欄に「/」を打ち込んで、どんなコマンドがあるかを見てみると以下3つのコマンドが表示されました(ちょっと見づらいかもしれずご容赦を)。
・/goal:Run until the specified goal is completely finished
Claude等にもありますが、ゴールを与えて、完了するまでエージェントに作業させるためのコマンド
・/schedule:Run an instruction on a recurring schedule or as a one-time timer
定期実行や予約実行、例えば「毎日9時に依存ライブラリの更新を確認する」といった用途で使用
・/grill-me:Interview me to align on a plan
これはなかなか面白いコマンドでして、計画を立てるために色々と逆質問してくれるコマンドです。
例えば
「/grill-me ニュース管理システムを作りたい」
と投げると
・ニュースは誰が管理しますか?
・認証は必要ですか?
・カテゴリは必要ですか?
みたいに要件を詰めてくれます。
今回はこれらのコマンドは使わず、ニュース管理システムを作ってほしいという内容でGitHub上でIssueを作成し、
「GitHub Issue を確認してください。まずは実装計画を作成してください。まだコード変更は行わないでください。」
というプロンプトを投げてみると以下のような実行計画を作成してくれます。
画像
実装ステップや、想定されるリスクといったものも書かれており、かなり詳しく計画が立てられています。
計画を承認すると実装に入ります。
以下のように実装内容が表示され、IDE上でコメントを記述することもできます。

実装が完了するとレポートが作成され、ここにもコメントを記述することができます。

個人的な感覚ですが、他のIDEやAIツールと比較してもかなり詳しく計画を立ててくれますし、実装完了レポートも非常に詳細です。
ちなみに実行結果は以下の通り。
Antigravity2.0
次にAntigravity2.0を試してみます。
画面は以下の通り。Claudeデスクトップアプリが近いかもしれません。

こちらも最初の起動時に以下のような「Agent Security Settings」ダイアログが表示されます。

こちらは マシンへのアクセス権限 を決めるものになります。
・Default(おすすめ):作業フォルダ外へのアクセスやターミナル実行時にレビューを要求
・Full machine:マシン上のどのファイルも読める・書ける。ただしコマンド実行→毎回レビューになります。権限は広いですが、確認は残る。
・Turbo mode:イメージとしては勝手に編集・コマンド実行といったもので、git操作等もかなり自由に動きます。
今回はDefaultで試してみます。
IDEと同様、Github側でIssueを作成し、

「GitHub Issue #2 を確認してください。まずは実装計画を作成してください。」といったプロンプトを投げます。
画像
問題無ければ実装開始。実装完了時にはIDEと同様、レポートを出力してくれます。正直なところ、単純に実装を行うという点においてはIDEと2.0であまり違いが感じられませんでした。
スラッシュコマンド
スラッシュコマンドは以下の通り。IDEよりもやや多いです。

今回表示されているものを整理すると、
/goal: ゴール達成まで自律実行
/schedule: 定期実行・予約実行 夜間ビルド、定期分析
/browser :ブラウザエージェント起動 UIテスト、自動操作
/grill-me :要件ヒアリング 要件定義
/learn :今回の作業を学習・振り返り 開発ルール蓄積
/btw :メインの会話を遮ることなく簡単な確認を行う
/learnコマンド
/learnコマンドは非常に興味深いものでした。
最初にエージェントに対して一通り実装等の作業を行ってもらう必要がありますが、その後/learnコマンドを実行すると以下のように振り返りを行ってくれて、スキルやルール化したほうが良いものがあれば提案してくれます。


ついついスキル化をさぼってしまい、毎回同じようなプロンプトを実行してる方にとっては非常に役に立つコマンドではないでしょうか。
/browserコマンド
あとは/browserコマンド、以下のようにブラウザで何を確認するかが聞かれ、テストを実行することができます。
プランと価格
プランと価格は以下の通り。

個人かつ有料で利用する場合、ProかUltraのいずれかになるかと思いますが、Proであれば月2,900円、Ultraであれば14,500円になります。
無料枠ですとモデルの使用はかなり限られていて、上記のように2つGit Issueを依頼したところで制限がかかってしまいましたが、動きを試してみる分には十分ではないかと思います。
いかがでしょうか。皆さんもお試しいただければと思います。
終わりに
当社ネクストスケープはこのように生成AIをはじめとした新しい技術・知識を日々取り入れており、Webサイト、スマホアプリ、Hololensアプリの開発をはじめ、CMSを利用したサイトの新規構築やリニューアルなど、お客様のニーズに幅広く対応いたします。お困りのことがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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