Qcon Tokyo 2012 参加レポート

こんにちは、坂本です。

2012年4月17日(火)に、東京ファッションタウンにて
「Qcon Tokyo 2012」が開催されました。

実際に参加してみて感じたことや会場の雰囲気、一部講演の内容などお伝えできればと思います。


■Qconとは
最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ「InfoQ」が主催する、
エンジニアによるエンジニアのためのハイクオリティなワールドワイド カンファレンスです。
Qcon公式サイト
http://qcontokyo.com/qcon.html

ラウンジでは、エンジニア向けの書籍が売られていたり、フリードリンクやお菓子も用意されていて、講師や他の参加者とコミュニケーションが取りやすいよう配慮されていました。

QconTokyo2012_02

いざ、講演が始まると参加者の方はみな真剣に講義に耳をかたむけておりました。
以下、講演の内容を簡単にご紹介していきます。


■基調講演1 『怪しい都市伝説 – Mission Cloud Computing @ NASA』

アメリカの人気番組Mythbustersテイストに、クラウドに関する都市伝説を取り上げて
それを明らかにしていくという流れの講演でした。
外国人講師の場合は、同時翻訳のマイクが渡されますので英語がニガテな方も安心です。

NASAは、付近で大規模な山火事が発生した際に、
サーバーに関する様々なリスクを回避するためにはどうするべきか考え
複数のロケーションで管理するべきという結論からクラウド(AWS)への移行を検討し始めたそうです。

・都市伝説1-クラウドは安全なのか
クラウドを導入する前に、まず非基幹系システムで3年ほど検討を行い、
クラウドの特性や安全性を十分検討したそうです。
クラウドを使用すれば、使用者の責任を分担することができ、均一性を保てる。
そして、一か所のデータセンターが落ちても他のデータセンターで補えるため
クラウドは安全であると説明しておりました。

・都市伝説2-クラウドは有限なのか
クラウドを使用すれば、これまで2~3か月かかっていたサーバーの構築が数秒で完了する。
クラウドは有限ではあるが、容量は気にすることなくほぼ無限に使用することができる。
サーバーを使用したいときだけプロビジョニングできるため、コストが抑えられる。
アメリカの情報をクラウドで扱っているなど安全性を立証する事例が数多くある。
NASAは今後クラウド一本化を進めている。
などなど、


最後にSkypeでNASAと中継して4か月後に火星に飛ばすというマシンをみせて頂けたり、
講演の途中で音楽を流すといった演出もあって(音楽が大きすぎて通訳が止まったりしましたが)
非常に興味的で面白い講演でした。

■基調講演2 『Androidに関わるエンジニアの視点』
Androidの文字入力アプリ「simeji」の開発者である足立 昌彦さんが、
Android公開当初からAndroid開発に関わってきたエンジニアの視点で
どのように感じ、行動してきたのかという内容の講演でした。

当初、Android端末は日本語入力に対応しておらず、なら自分で作ろう!
という考えが「simeji」を作るキッカケになったそうです。
(この時のアプリは「inJap」という名前で、Google Suggestの結果を変換候補とするものでした)

自分が使いたいモノを作ろうという考えが、
Androidマーケットに公開してユーザレビューを受けていくうちに、
使用者が使いやすいようモノを作ろうという考えに変わっていき、
一人での開発から、デザイナー達と協力したチーム開発に変わっていったそうです。

チーム開発をする際は、プロデューサー、デザイナー、プログラマーなど
異なる立場からの視点を理解することが大切だとおっしゃっていました。
時には、理由がない(説明できない)方法が正解であったりしたようです。

「開発にはスピード感が大切。ちょっと考えて動いて試す。
考えすぎた想像よりも経験から得られる予測のほうが大切」
という言葉がとても印象に残っています。


■米国スマートフォンサイトの設計・テスト・運用監視手法

keynote Systems竹洞 陽一郎さんによる講演でした。
日々の生活の中の「細切れの空き時間」にアクセスされるスマートフォンサイトを
米国の先端企業ではどのように設計・テスト・運用監視をしているのか説明されていました。

まず、日本のスマホサイトの表示速度が非常に遅い点を指摘されていました。
日本のサイトはコンテンツ量が多く、それだけ表示に時間がかかっている。
特に、Getを送ってからデータを受け取るまでの時間が長い(画像はボトルネックとなる)
1日の5分未満の細切れ時間にアクセスしてくるユーザーはコンバージョン率が高く、
こういったユーザーを逃さないよう設計・運用を行う必要がある。

日本のサイトは年々下へ下へと伸びていくが、アメリカのサイトはよりシンプルに1画面に収めようと努力している。
PCサイトを作る考えでスマホサイトを作ってはいけない。
スマホサイトの表示速度は3秒以内が理想。
ユーザーはネイティブアプリよりWebアプリを望んでいる事実を理解すること。
シンプルイズベスト、「できる」からといって実装しない。
1分ルールを守る、ユーザーの行動が1分以内で完了できること(ECサイトの購入など)
画像はとにかく削る、ユーザーは綺麗なインターフェースより早さを望んでいる

スマートフォンサイト設計のポイント

  • とにかく機能を削る(ユーザーはスマホサイトに多機能性を求めていない)
  • javaScriotはHTMLの最後に記述する
  • CSSはHTMLの最初に記述する
  • HTMLファイル以外はキャッシュをきかせる
  • CSS/JavaScriptを1枚にまとめる
  • テキスト、JavaScriptは圧縮する
  • W3Cの項目(60程度)を守る
  • 画像とコンテンツサーバーを分ける

などなど、情報量が多く箇条書きとなってしまいましたが
日本のスマホサイトを一刀両断しつつ具体的な解決アプローチを提示してくださり
非常にためになる講演でした。


■Qconに参加してみて

基調講演以外は、3つのテーマに分かれて行われるため
興味のあるテーマの講演を選ぶことができて一日通して有意義な時間を過ごせました。

講演最後のビアパーティーは、講演者の方も混じり、とてもアットホームな雰囲気で開催されました。Facebookの技術責任者の方とお話できて、貴重な経験になりました。

QconTokyo2012_01

Qconに参加すると、エンジニアとして活が入り、仕事のモチベーションが上がります。
まだ参加したことがないという方は次回是非参加してみてください!


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