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株式会社ネクストスケープの社員による会社公式ブログです。ネスケラボでは、社員が日頃どのようなことに興味をもっているのか、仕事を通してどのような面白いことに取り組んでいるのかなど、会社や技術に関する情報をマイペースに紹介しています。

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Reporting ServicesでBing Mapsと連携したレポートを作成する – レポートの作成 [SSRS with Bing Maps #6]

こんばんは。佐久間です。

「Reporting ServicesとBing MapsでWEB上のHTMLデータを可視化するレポートを作成する」

第6回目はレポートを作成してBing Mapsと連携させます。
(目次はこちら)

3. データを表示するレポートを作成する:Reporting Services
3-1. Bingとの連携
 3-1-1. データソースの設定とチューニング
 3-1-2. レポートの作成 ← 今回

3-2. シェープファイルへのマッピング

参考. Windows FormsやASP.NetからSSRSのレポートを利用する

参考-1. Windows FormsからSSRSのレポートを利用する
参考-2. ASP.NetからSSRSのレポートを利用する

 
3. データを表示するレポートを作成する:Reporting Services

3-1. Bingとの連携
– レポートの作成 —

前回に引き続きBusiness Intelligence Development Studioで作業を行います。

ソリューションエクスプローラー内のレポートを右クリックし、
表示される「追加」メニューの中から「新しい項目」を選択してください。
表示されるウィザードに従いレポートのファイル名を入力すると空のレポートが作成されます。

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– データソースの追加 –

次にレポートにデータソースを追加します。
データソースには前回作成した共有データソースを設定します。
※必要に応じて資格情報も設定しておきます。

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– データセットの追加 –

続けてレポートに表示するデータを溜めるためのデータセットを追加します。
クエリは前回作成したデータ取得用のストアドを指定してください。

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ここまででデータソースの設定は完了しました。
 

– Mapの作成 —

これからBing Mapsとの連携部分を設定します。

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ツールボックスから「マップ」を選択してデザイナにドラッグアンドドロップすると
ウィザードが立ち上がるので、画面に従って設定していきます。
 

1. 空間データのソースを選択

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今回はDBに格納した座標データを使用するので「SQL Server 空間クエリ」を選択してください。

2. SQL Server 空間データを含むデータセットの選択

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これは先ほど設定したデータセットを選択します。

3. 空間データとマップビューのオプションを選択

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空間フィールドが「座標」になっていることを確認してください。
そして「Bing Maps のレイヤーを追加する」にチェックを入れると地図のレイヤーが追加され、
その上に座標データのレイヤーを重ねて表示することができるようになります。

4. マップの視覚エフェクトを選択

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今回は震度に応じた大きさの円を表示させるので、「バブル マップ」を選択します。

5. 分析データセットの選択

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ここも先ほど設定したデータセットを選択します。

6. 配色テーマとデータの視覚エフェクトを選択

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最後に視覚エフェクトを指定します。(※テーマは任意のものを選択してください。)

「バブルのサイズを使用してデータを表示する」
「バブルの色を使用してデータを表示する」

の2つにチェックを入れてそれぞれのデータフィールドを「震度」にすることで、
色と円のサイズが震度に応じて変化するようになります。

そして「完了」をクリックすると下図のようなマップがレポート上に配置されているはずです。

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あとは右の凡例や右下の距離スケールを表示にしたり、
カラースケールの文字サイズやバブルの大きさを変更したり、
タイトルをつけたりと好みに合わせて完成です。

バブルの描画はデータの並び順に応じて行われるので、
データを取得する際に震度でソートするようにしておくと
きれいにバブルが描画されるようになります。

– プレビュー –

調整したら最後にプレビューを見てみましょう。

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Bing Maps と連携したレポートの作成は以上で完了です。
ウィザードに従うだけでほとんどの設定ができてしまうので
表示するだけならあっさりとできてしまいます。

今回は取り上げませんでしたが、震度の円をクリックしたらその地震の詳細情報に遷移するように
作りこむことも標準の機能(アクション)でできるので、
単なる帳票としてではなくクリッカブルなUIとして使ってみるのも手ですね。

連載開始時点ではCTPだったSQL Azure ReportingもついにPreviewまで進んだので、
下記を参考にそろそろAzure上で作ってみてもいいかもしれません。

・Windows Azure デベロッパー サポート チーム ブログ
  →SQL Azure Reporting Previewを使ってみよう

・Windows Azure Platform
  →SQL Azure Reporting Preview

本日は以上です。
次回はシェープファイルを用いたレポートを作成します。