NEXTSCAPE blog

株式会社ネクストスケープの社員による会社公式ブログです。ネスケラボでは、社員が日頃どのようなことに興味をもっているのか、仕事を通してどのような面白いことに取り組んでいるのかなど、会社や技術に関する情報をマイペースに紹介しています。

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Sitecore7 認定開発者トレーニング参加レポート

こんにちは。青木です。

南青山にあるサイトコア社で「サイトコア 7 認定デベロッパー」というトレーニングに参加して、Sitecoreに関する最新開発手法を学んできました。

 

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この投稿では、以前のバージョン6との主な差分である「開発環境・Sitecore Rocks」「バケット・検索」「プロファイル」等についてスクリーンショットを中心に紹介します。


 

開発方法・Sitecore Rocks

 

まずソリューションはWebサイト外で管理するようになりました。そのため、Web発行ツールでデプロイするという手順を取ります。一度保存すると、次からはVisual Studioのツールバーからワンクリックでデプロイできます。

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効率的に開発するために、Sitecore Rocks(サイトコアロックス)を使用します。

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Visual Studioのひな形にSitecoreという項目ができ、サブレイアウト等を作成することができます。

 

 

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キャッシュの項目と利用バイト数を確認でき、各キャッシュの内容も見ることができます。

 

 

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アイテムとASPX/ASCX/DLLを管理するパッケージを作ることもできます。パッケージとアンチパッケージを使うことでデプロイとアンインストールが容易となります。

 

 

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Sitecore Exploreからパッケージに追加したいアイテムをドラッグ&ドロップした後、右クリックから依存するアイテムを追加することができます。

 

バケット・検索

 

Sitecore7以降では、バケットという種類のアイテムを利用できます。

通常のツリー構造では大量のデータ処理に向いていないという考え方のもと、検索機能(Lucene、Solr)の仕組みと組み合わされたバケットを使用できます。バケットを使用すると大量のデータを格納することができ、高速に検索することができます。

 

 

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このサンプルでは予約時間というアイテム配下がバケットとなっていて、検索を行うことができます。「mari*na」というようなワイルドカード検索が可能です。また、検索フィルター、検索操作など幅広い操作を行うことができます。

 

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検索結果の左側は個々のアイテム。右側はファセットと呼ばれる検索のカテゴリ。Holiday Nameというファセットは独自に作成したものです。

 

 

 

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バケットを編集することも可能です。その場合は、フレーム内の保存ボタンを押下します。

 

 

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アイテムをバケットするには、アイテムの設定(普通はスタンダードバリュー)で、バケット化します。メニューから簡単に設定することも可能です。設定後は同期ボタンで、通常アイテムをバケットアイテムに変換させます。

 

 

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表示リボンで、「バケット」にチェックを入れると、ツリーの内部を閲覧することも可能。日時の階層となっていることがわかります。

 

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設定メニューに、バケットに関するアイコンが表示されるので、ここでバケット化や非バケット化を行えます。

 

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バケットの設定は、コンテンツツリーのシステム設定配下から行うことができます。

 

 

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バケットのデータはIndex(ファイルシステム。通常はDataフォルダ)に格納されます。コントロールパネルからリビルドを行うことが可能です。

 

 

 

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設定は、/App_config/Include/Sitecore.ContentSearch.Lucene.DefaultIndexConfigraiton.config に格納されます。

 

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Indexを部分的に再生成することも可能です。

 

プロファイル

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Sitecoreでは、パーソナライズを簡単に設定できます。この例では、自転車、フォーカスが「プロファイルグループ」。ギア固定、ハイブリッドが「プロファイルキー」。プロファイルキーをまとめたオードリーが「プロファイルカード(ペルソナ)」。カジュアルバイカーが「パターンカード」となります。トラッキング測定にはプロファイルカードを利用し、パーソナライズにはパターンカードを使用します。

 

以上、駆け足でしたが、機能アップしていた部分を中心にピックアップして紹介しました。今回のトレーニングも楽しかったです。