NEXTSCAPE blog

株式会社ネクストスケープの社員による会社公式ブログです。ネスケラボでは、社員が日頃どのようなことに興味をもっているのか、仕事を通してどのような面白いことに取り組んでいるのかなど、会社や技術に関する情報をマイペースに紹介しています。

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Kentico Xperienceでのスコアリング実施

 

はじめに

株式会社ネクストスケープ、デリバリマネジメント部所属の小野塚です。

弊社はチェコのKentico社のCMS、Kentico Xperience(ケンティコ エクスペリエンス。以下Xperience)の販売代理店であるとともに、Xperienceを用いたサイト構築を請け負っております。

XperienceはWordPressのようなCMSであると同時にMA(Marketing Automation)等、デジタルマーケティング機能も有しております。つまり、サイト構築、そしてエンジニア以外の人間によるサイト更新だけでなく、そのサイトにおけるデジタルマーケティングも実施することができます。

前回はコンタクトマネジメントについて説明させていただきました。

blog.nextscape.net

Webサイトではどういったものであれ、ある目的が存在すると思います。
コーポレートサイトであれば顧客の獲得、もしくは採用。ECサイトであればそのサイトで取り扱う商品の購入。

単にサイトを立ち上げただけではサイトを訪れた人達の動きがわからず、画一的な対応を取らざるを得ません。
そして、もし各ユーザーの動きがわかったとしても、1日何百、何千と訪問されるサイトではさすがに1人1人を追いかけて個別の対応、いわゆる1to1マーケティングを行うには限界があります。

そのために必要となるのが、スコアリングです。
細かい説明はデジタルマーケティングを扱う会社様の記事やブログを見て頂ければと思いますが、スコアリングによってお客様の属性や行動に応じて点数付けを行い、この点数以上であればこの対応を行うといった対応が可能になります。

弊社が扱うKentico社のCMS、Kentico Xperience(ケンティコ エクスペリエンス)はCMSの機能だけでなく、デジタルマーケティングの機能も有しています。
今回はこのXperienceのスコアリング機能について簡単に説明します。

Kentico Xperienceでのスコアリング

Xperienceのスコアリングは簡単です。
まず、Xperienceの管理画面からScoringアプリケーションを選択します(Xperienceでは機能を「アプリケーション」と呼んでいます)f:id:ns_onozuka:20220224130239p:plain

右側の検索窓から「Scor」。。と入力すればScoringが表示されますのでそれをクリックしてください。

スコアリングルールの設定

今回は既にスコアリングルールの「ガワ」(Potential partner scoreという名前で作成)を用意していますので、それを選択します。一番左側の鉛筆アイコンをクリックします。

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そして、左側にメニューが表示されるので、「Rules」をクリックしますと、既に作られたスコアリングルールが表示されているのがわかるかと思います。

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この中から「Comes from China」を選んでみましょう。同じく左側の鉛筆アイコンをクリックしてください。

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これはお客様の「属性」に基づいたルールです。例えば特定の国からのお客様については見込みが全くない、という場合はこのようにAttributeで国を選び、具体的な国を指定し、更に見込みが無いのでマイナスのポイントを設定します。

次に「Considered large purchase」というルールを選びます。

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このルールでは今回のサンプルとして扱っているECサイトの高額商品「Anfim Super Caimano」を購入したお客様については10ポイント付与するようにしています。

スコアリングルールの適用

一通りルールを作成したら、現在までサイトを訪れたお客様が今回のルールを適用した場合にどういった点数になるかを知りたくなると思います。

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右側のメニューの「Contacts」でそれがわかるのですが、まだルールを適用・計算していないため、何も表示されていません。

Scoringの元の画面に戻るとStatusが「Recalculation required」。つまり、再計算を要求しているので、クリックして表示されたウィンドウで「Save&Close」をクリックします。

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すると、以下のように各ユーザーに点数が割り振られ、一覧として表示されます(こちらだけ前バージョンの画面となります。ご了承ください)。

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画面上の入力エリアでスコアによるフィルタリングもできますので、どのユーザーがスコアが高いかが、一目でわかります。

こうしてXperienceでは簡単にスコアリングが可能となります。

CMSで手軽にデジタルマーケティングを実施してみたいお客様は是非弊社までお問い合わせください。