こんにちは。デバイスソリューション部アプリチームの浜口です。2023年4月から新卒で入社をしました。現在の自分は入社してよかったと思っていますが、入社当初は不安がたくさんありました。この記事では入社後、何をしたか伝えることを目標にしています。今後、新卒入社を悩んでいる学生の方々の不安を少しでも減らすことができれば幸いです。
この記事はNEXTSCAPE Advent Calendar 2023の20日目です。
NEXTSCAPEとは
自分が所属する部署はスマホアプリのプライムベンダー(一次請け)です。プライムベンダーはプログラミングなどの作業をすることは少ないとされていますが、弊社では要件定義、開発など幅広い業務を行っています。他の部署ではWebアプリ開発や自社開発などを行っており、社内の業務内容は多岐にわたります。また、強みとして、AzureというMicrosoftが提供するクラウドサービスに関する知識と経験があります。
入社前の自分の能力
どの程度の能力を持っていたのか指標があったほうがわかりやすいと思うため、ざっくりと入社前の能力を説明します。プログラミング能力はpythonを用いて自分で考えた簡単なシステムを作ったことがあるぐらいでした。当時は動けばいいや精神だったため、可読性や保守性を全く考えていなかったです。知識もほとんどなかったです(オブジェクト指向?なにそれおいしいの?状態)。(現在も知識は乏しいため勉強中!)タイピングはブラインドタッチできるが、寿司打のお勧めで損をするぐらいのタイピング速度でした。このような能力の自分が研修後、仕事を進めることができるのかすごく不安でした。結論は苦労しながらも仕事を進めることができています。これは研修の手厚さが要因であると考えられます。
新卒入社してからの流れ
半年間、研修を受けることになります。他のIT企業では新人研修は3ヶ月のところが多いようなのですごく手厚いことがわかります(外部研修で一緒になった5社の方々に聞いたところ、弊社以外は3ヶ月)。
※その年によって多少変化があります。
外部研修(4月〜6月)
有楽町の研修会場で他の会社の新入社員の方と研修を受けます。2ヶ月間、C#やデータベースの基礎や社会人マナーを学びます。残りの一ヶ月で学んだことを活かして、チーム開発を行います。新人研修の方針として、チーム開発を研修の内に経験してほしいということがあったため、研修カリキュラムが大幅に変更された場合でも研修の内に経験する可能性が高いです。
社内研修(7月の3週間)
社内の方から研修(ネットワーク、セキュリティ、生成系AIの利用についてなど)をしていただきました。ここでは研修のことはもちろんですが、研修以外のことも質問してみると楽しい経験ができます。自分たちは弊社が提供しているRoboLensというサービスのTeachingがどのようなものかを体験しました(MR初体験で感動)。
この記事を読んでいる学生はRoboLensに興味を持って、教授に紹介してくれると信じてます!
模擬プロジェクト(7月の終わり〜9月)
研修の最後に今まで学んできたことの集大成として、社内のシステムを開発しました。今年はchat GPTが流行だったため、chat GPTを利用したシステムでした。模擬プロジェクトは基本的に新卒だけで進め、一人が一つの責任者となって開発を進めます。自分はタスクやスケジュールを管理する責任者を務めました。責任者は名ばかりだろと声が聞こえてきそうなので責任者として実際にやったことを紹介します。
- タスクの洗い出し
大まかな要件がまとまった後、必要なタスクの洗い出しを行いました。タスクが細分化できておらず、タスクに必要な時間を検討することに時間がかかりました。タスクの細分化はスケジュールを立てる時だけでなく、実際の業務で仕事がどのくらいで終わるのかの検討をつけるためにも重要なので良い経験になりました。
- 開発手法の選定と調査
最終的なゴールを明確にイメージできている人がおらず、開発途中に要望が多くでてくることが予想できていたため、アジャイル開発を選択しました。自分たちはアジャイル開発を経験したことがなかったため、どのように開発を進めたりするのか調査しました。最初からはうまく運用できず、進めていく中でやり方を改善するようにしていきました。
- スケジュールの作成
タスクの洗い出しで検討した時間をもとにガントチャートを作成しました。初めはタスクに終了予定日を書いただけものを作成していました。それでは確認がし難いとの声が上がったため、ガントチャートに作成し直しました。ガントチャートにすることで視覚的に進捗状況とのすり合わせが可能になりました。
- スケジュールの管理
新たな要望がでた時のスケジュールにタスクの追加や遅れが出ていないかを確認するなどしていました。開発中は大きな遅れはなかったのですが、資料作成の時間を見誤ったため、10月以降も時間を見つけて作業を行いました。
完成したシステムは動画や音声ファイルからVideo Indexerで文字起こしした後、Azure Open AIによって議事録化するものです。簡単に説明すると右上の新規作成を押すことでファイルをアップロードできます。ファイルアップロード後、議事録化の処理が始まります。作成した議事録はシステム上で管理でき、編集や削除ができます。
配属(10月〜)
自分は配属後、dartという言語、flutterというフレームワークを開発で使うことになりました。flutterの利点は一つのコードを書くだけでiOSとAndroidOSのアプリを同じように作ることができることです。C#からdartへ言語が変わったため、勉強期間として一ヶ月ほど時間をもらいました。今まで学んだ言語と記述は変わりますが、基本的なことは同じことができます(たまにできないことに遭遇して少し驚きます)。そのため、初学言語に比べて理解が早いように感じます。勉強期間中には簡単なブックマークアプリを開発しました。ブックマークの文字を押すことでWebサイトをWeb Viewで表示するようにしています。基本操作はブックマークの削除、編集、検索、追加です。
シンプルなデザインでブックマークに必要そうな機能を詰め込むことができました。特にアプリの開発時はコードの保守性や可読性や現代人が使い慣れたUIを考えながら実装を進めることができました。入社前には持っていなかった考えを持つことができているだけでも成長を感じられます。
最後に
プログラミングが好きな人はすごく楽しめる会社だと思います。この記事があなたの入社に対する気持ちを後押しするものとなれば、幸いです。お会いできるのを楽しみにしています!