はじめに
株式会社ネクストスケープ エンタープライズサービス部の小野塚です
最近はエンジニアよりのツール紹介が続いていたため、そうでない方々向け、例えばということでプレゼン資料作成のツールを探してみたところ、Gammaというツールが良さげでしたのでこれを使ってプレゼン資料を作成してみたいと思います。
こちらはアメリカ、サンフランシスコのGamma Tech.Inc.という会社が提供しているツール、サービスとなります。
上がHOME画面となりまして、海外のサービスということなので英語での表示を予想していたのですが、既に日本語のページもありました。ちなみに約40か国語に対応しているようでして、これだけでも急速に普及していることが伺えます。
まずはサインアップしてみます。
以下のようなアンケートがありますが、「まだ決めてない」という項目もあるので、その後の操作には影響しないようです。
生成依頼
サインアップが終了すると以下の画面になります。何を元に作成するかの選択画面になります。以前、PowerPointでCopilotを試したときも簡単な文章から作成してもらいましたので比較の意味も含め「生成」を選択します。
「生成」選択時の画面が以下になります。
「作りたいものを説明してください」と書かれた入力欄に以下の内容を入力してみたいと思いますが、
「AzureとAWS、それぞれの特徴や、メリット・デメリットを説明してください。必要に応じて表形式での説明もお願いします。」
その前に画面上の設定で皆さんも気になっているであろう部分があると思うのでそちらを説明しておきますと、「日本語(です/ます体)」をクリックすると言語が選べます。日本語も「だ/である体」と先ほどの「です/ます体」を選べるのは非常に配慮が細かくてよいなと思いました。自分で書くと統一し忘れていることもありますので。
あとは「8枚のカード」と表示されている箇所、こちらは以下の画面の通り「カード」=「スライドもしくはページ」でして、今回の依頼内容を「何枚で」表現するかもここで指定できます。「PLUS」「PRO」とありますが、これは料金プランとなります。
今回は無料プランで試しているため最大10ページ作成可能です。
では、改めて本題に戻って先ほどのAWSとAzureの違いで依頼すると以下のようなアウトラインが出力されます。
ここでは各項目の内容を直接書き換えることもできますし、並び替えや項目自体の削除も可能です。
このあたりはPowerPointのCopilotと似ていますね。
更に下にスクロールすると「テーマ」の設定やテキストの量、画像の使用有無を指定できます。最初は以下の内容のまま、全てデフォルトで行きたいと思います。
生成結果
直前の画面の「生成」をクリックしてしばらくするとプレゼン資料が出力されます。
以下のように表も出力されています。
何故「表」について確認したかといいますと、以前同様のプロンプトでPowerPointのCopilotで出力してもらったことがありました。
その時は表までは出力してもらえず、今回のGammaを試した後にもう一度PowerPoint上のCopilotで「表も使用して」という指示も含めて試してみたのですが、残念ながら出力してくれませんでした。もっと正しいプロンプトがあるのかもしれませんが。。
さて、メニューからエクスポートを選択すると以下の画面が表示されまして、パワーポイントはもちろん、PDFやGoogleスライド、PNGへのエクスポートが可能です。
このようにパワーポイントでも出力でき、編集も可能になります。
ただ、例えば以下のような箇条書きの羅列の場合のように、人間であればまとめてテキストボックスとして記述するであろう箇所も1行ずつ個別のテキストボックス内に書かれていますので、改めて手作業で追記・編集・修正を行う場合はやや手間がかかるかもしれません。
まあ、所詮プレゼン資料なのでそれほどの手間ではないと思いますが。。
その他の機能
別の機能を試すにあたって、もう1枚別ページ、性能比較のページを見せておきます。
ちょっと情報量、文字数の少なさが気になったので最初のプロンプト入力画面においてテキストの量を「詳しく」にした結果が以下です。
なかなか良い感じではないでしょうか?
ちなみにレイアウトが全く違っていますが、これはテキストの量の設定に限らず、出力されるたびにランダムで変わります。プロンプトの指定によってある程度制御できるかもしれません。
あとは画像について。
恐らく仕事で、特に社外の他のお客さまに向けて作成する際は自社のテンプレートや、あるいはお客様の会社のイメージカラーに合わせてテーマを別途設定すると思います。
そうなると先に上のような形で色々と画像が設定されてしまっていると逆に扱いにくくなってしまいます。
そこで画像を無しにして再出力してみました。
その結果が以下になります。
いかがでしょうか。最小限のアイコンのみとなりまして個人的にはこの方が良さげに思えます。あとはこれに自社のデザインテンプレート(デザインテーマ)を適用する等、必要なデザイン設定をしていただければいいのではないかと思います。
色々機能はありますが、あともう1つだけ。
グラフや図表の挿入も当然ながら可能です。例えば以下のように「縦棒グラフ」を選択すると
このようにグラフが表示され、更にグラフを選択して表示されたメニューから「グラフデータを編集」を選択すると
以下のようにグラフの編集画面へ遷移します。
ここで細かいデータの追加・編集、見た目の変更が可能です。
パワーポイントでも同様のことは可能なのですが、以下のように見た目と値の設定が別ウィンドウとなりますのでそういう意味では上のように一画面で収まる形が使いやすいかもしれません。
単純に「プロンプトを指定して、出力」だけに留まらず、色々と設定が可能で、かなり使える、便利なツールでした。NoteやQiita、X等で頻繁に目にしていましたが、納得の使い勝手です。
ただ、AIツール全てに言えることとしまして、出力結果には誤りを含む場合があります。重要な情報は必ず確認・検証を行ってください。また、機密情報や個人情報など、外部に共有すべきでないデータの入力については注意・確認の上ご利用いただければと思います。
当社ネクストスケープはこのように生成AIを始めとした新しい技術・知識を日々取り入れており、Webサイト、スマホアプリ、Hololensアプリの開発をはじめ、CMSを利用したサイトの新規構築やリニューアルなど、お客様のニーズに幅広く対応いたします。お困りのことがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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