今回は、いろいろあるクラウドですが、各クラウドのエキスパートの方々を呼んで、それぞれの特徴をご説明いただきました。
1. 勝手にスケールしてくれる App Engine と Google Cloud Platform
元Google Developer Expertであり、今回のイベント募集でも使用したconnpass.comのリードエンジニアとして活躍されるIan LewisさんによるGoogle Cloud Platformについて解説いただきました。
個人的にはGoogleのクラウド プラットフォームにあまりなじみがなかったため、AWSやAzureと同様に様々な機能が提供されていることをあらためて理解しつつ、Googleならではの特徴的な機能を提供していることが印象的でした。
さまざまな機能の中で、個人的にもっとも惹かれたのがBigQueryです。数テラバイトのデータであってもSQLライクな構文で瞬時に結果を取得できるということで、ビッグデータを扱うことが増えるこれからのIT業界において、キーストーンになる機能になるのではないかと考えました。
2. 開発者にとっての PaaS のメリット 〜 force.com & heroku
調査会社においてクラウドを牽引する役割に位置づけられているSalesforce.com社の岩出智行さんによる、Force.comとHerokuについて解説いただきました。
Salesforce.com社では、force.comとHerokuという2つのPaaSサービスを提供しています。一般的なPaaSプラットフォームの実行環境を提供するHerokuに対し、独自開発環境を使って非常に高い開発生産性を実現するForce.comという2つそれぞれに個性を持つユニークなプラットフォームということで、それぞれにおける開発生産性のお話しをしていただきました。
特にForce.comでは、マルチテナントという1つの環境に複数社のアプリを実行するまさにクラウドと呼べる環境で実行しており、各テナントが多くのリソースを消費してしまわないように、システム的な制約を設けているという他にはないユニークな仕組みで実行されているとのことでした。
3.VSOnlineとAzure
弊社ネクストスケープ貞弘 崇行によるVisual Studio Online(以下VSOnline)の解説をいたしました。
VSOnlineでは、もともとTeam Foundation Serverとして提供していたワークアイテムの管理や自動ビルドの仕組みなどが提供されており、チーム管理、タスク管理、継続的デリバリーに必要な機能があらかじめ提供されています。チーム開発のテンプレートとして、ScrumやAgileなどがあらかじめ提供されているため、開発方法論に応じた進め方がブラウザーの中で実現できるということで、実際にチケットを作成して、開発、Azureプラットフォーム上にデプロイ、チケットを完了させるまでの一連の流れを解説しておりました。
最後に
今回は、募集期間が短く、またハロウィンと日程がかぶってしまったため、参加いただきたいと思っていた方もご参加いただけなかったのではないかと思います。今後も面白いと思えるイベントを企画していきたいと考えておりますので、お気軽にご参加ください。