ネクストスケープ若手社員によるde:code参加レポート(day:2)

ネクストスケープDMP部若手社員によるde:code参加レポート第2弾。今回はday:2からAzure StackとNano Serverについて、ふたつのセッションレポートをお送りします。 
day:2

Microsoft Azure Stackで実現するAzure互換クラウドの紹介とロードマップ

データセンター/プライベート・クラウド向け製品として、Azure PackとAzure Stackの紹介です。Azure Packは、ホスティングプランを作成できるサービスプロバイダー向けの管理者用のポータルと、Webサイト/仮想マシン/Service Busなどの管理が行えるテナント用のポータルを提供します。テナントの管理者は、管理者用ポータルで作成されたプランを選択して、例えば仮想マシンの供給サービスを選択することができます。また、Web I/Fを使ってここでの仮想マシンを作成することもできます。Azure Packで作成された仮想マシンでは、チェックポイントの作成と復元がサポートされます。

Azure Packの今後のロードマップとしては、メインサポートは2017年。セキュリティ強化は2022年まで。Windows Server 2016とSystem Center 2016での利用をサポートします。

Azure StackはAzure Packと異なる製品です。パブリックAzureのバイナリそのものであり、クラウドのAzureと一貫性のあるサービスを提供することを目指しています。System Centerとは依存せず、Windows Server 2016上で稼働します。Azure Stackはひとつのポータルで管理され、サードパーティ拡張が可能です。Azure Stackではリソースグループを利用することができます。リソースグループはあらゆるリソースを管理する論理コンテナで、リソースグループを削除すると、仮想マシンを削除したときにストレージが残ってしまうような問題を回避できます。Azure Stackのサービステンプレートは、サービスリソースを定義したJSON文字列です。文字通りテンプレートとしての再利用が可能で、Powershellでサービステンプレートを読み込んで、リソースを生成できます。デプロイ先がAzureであっても、Azure Stackであっても、このテンプレートを利用できます。プライベート・クラウドとパブリック・クラウドをハイブリッドに利用するための強力な機能のひとつであると言えます。Microsoft社のサイトでこのサービステンプレートが提供されています。

Azure Stackは今夏にテクニカルプレビューが公開予定。Windows Server 2016およびSystem Center 2016と同時期のリリースが予定されています。

これが噂のNano Server ~期待に応えるために小さくなった次期サーバーOS~

day:2の最後に、Nano Serverについてのセッションに参加しました。

Windows Server Technical Preview 2のインストールオプションには、Server Core + with local admin toolsというオプションが存在します。このオプションを選択すると、Server Graphic Shellはオプション化されており、デフォルトでタスクバーは表示されません。このServer Coreよりも更に小さいのがNano Serverです。

Nano Serverでは徹底的に機能が削除されています。オプションの役割と機能すら、Nano Serverの外に出されています。必要なスタンドアロンパッケージを、アプリケーションのようにインストールする必要があります。wow64は削除され、32bitのサポートは無し。msiなど、複数のサーバーコアコンポーネントも削除されています。Hyper-VマネージャからNano Serverのサーバーコンソールを開くと、真っ暗です。キーボード操作も、マウス操作も受け付けません。GUIスタックが削除されているので、サーバーのコンソールを開いて、ログオンすることもできません。ローカルログオンも、リモートデスクトップも利用できません。Nano Serverは、PowershellやSSH/Telnetクライアントからも管理できます。Emergency用のツールであるEMSで接続すると、起動や停止などの緊急時用操作が利用できます。Server Managerから接続することも可能ですが、Nano ServerはAdministratorでパスワードなしがデフォルトの状態です。Server Managerではパスワードの入力が必須のため、繋ぐことができないケースが存在します。注意が必要です。

2GBのメモリを搭載した仮想マシンで、Nano Serverは200MBほどのメモリしか消費しません。vhdxのファイルサイズは644MBほどです。プロセス数は21。Windows Server 2012 R2のServer Coreでは、33のプロセスが稼働します。

機能を削除することで、セキュリティリスクを最小化することができます。パッチの適用で1年に11回は再起動する必要のあるWindows Serverですが、Nano Serverでは4~5回です。可用性を最大化することができます。Setup & Boot Event Collectionを利用すると、これらの仮想マシン1台ずつにRDP接続する必要なく、ブート時/セットアップ時イベントを中央管理することができます。

ではこのNano Server、何に使うのでしょうか?ひとつめは、データセンターOSとして。Hyper-V/Failover Cluster/File Server(Storage)/Container(Windows Server 2016~)など、データセンターに限定、特にクラウドデータセンター向けに作られています。

ふたつめは、アプリケーションプラットフォームとして。.NET 2015アプリケーションをファイルシステムにパブリッシュすると、アプリケーションの実行に必要なランタイムがすべてpackageフォルダーにパブリッシュされるようになっています。サーバーへの依存性が断ち切られているということです。超軽量なNano Serverはデプロイが早く、アプリケーションの実行環境を迅速に提供します。

ただし、.NET 2015以前の既存アプリケーションをNano Serverで稼働させようとすると、必要なdllが見付からないために動きません。これまでの.NETアプリケーションは、サーバーのランタイムに依存していたからです。こういったケースに対応するために、Reverse Forwardsパッケージが提供されます。Nano Serverには、Kernel32.dllすら含まれないのです。Reverse Forwardsパッケージを適用してもアプリケーションが動かない場合は、Server Coreの利用を検討する必要があります。

Microsoft社は、自社のクラウドデータセンター、つまりAzureでNano Serverを活用しているようです。Nano Serverは、クラウドアプリケーションのスケーラビリティを強化するひとつの製品であると言えそうです。


引き続き、ネクストスケープ社員によるde:code 2015のレポートが続々とアップされる予定です。ご期待ください。


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