Google AdWordsを実施したいなと思ったとき、最初に迷うのは予算や費用ではないでしょうか。今回はGoogle AdWordsの予算や費用について、どんな仕組みでどういう計算するのかなどを、自分へのメモも兼ねて書いてみました。
AdWords の費用は、従来の紙媒体などの広告費用と違い、自分で自由に管理できます。さらに掲載に必要な最低利用料金もありません。1日の予算を自分で設定し、予算の運用方法を自分で選ぶ事ができるのです。ですから、実施途中で予算を変更することも可能です。
それではどう設定していくのかというところですが、まずは自分のマーケティングプランを確認して、どの「単価制」を利用するのかをはじめに決めるとよいと思います。
種類は3つで、クリック単価制、インプレッション単価制、コンバージョン単価制です。利用する単価制は目的に合わせて選択できます。単価制の内容をまとめてみました。
(1) クリック(CPC)単価制
広告のクリックを重視。Googleはウェブサイトへの集客を増やしたい場合は、クリック単価制がよいとおすすめしています。広告がクリックされたとき、課金が発生します。
(2) インプレッション(CPM)単価制
インプレッション(広告が表示された回数)を重視。ブランドの認知度を高めたい場合、Googleはインプレッション単価制をおすすめしています。広告が視認可能な位置に表示された回数 1000 回あたりの料金を指定する入札方法になります。課金が発生するのは、広告が視認可能であると判断された場合だけです。なお、インプレッション単価制はディスプレイ ネットワーク キャンペーン(AdWords 広告を掲載できる 200 万以上のウェブサイトや動画、アプリの総称です。)でのみ利用できます。
(3)コンバージョン(CPA)単価制
コンバージョン(広告をクリックしたユーザーがウェブサイトで所定の行動を取ること)を重視。購入や資料請求といったコンバージョンの獲得を重視する場合は、コンバージョン単価制をGoogleはおすすめしています。課金はあらかじめコンバージョントラッキング設定しておき、目標の場所にコンバージョンが1件発生したごとに課金が発生します。
一般的にははじめて広告を出す場合は、「クリック単価制」を選ぶ事が多いようです。
「単価制」が決定したら、次は「上限クリック単価」を決めるのがよいと思います。
上限クリック単価というのは1回のクリックあたりの課金額になります。
つまり例えば、1クリックあたり最大で200円まで出せるという具体的な内容のことです。この上限クリック単価を設定するときは、広告のクリック 1 回にどれくらい予算が取れるかをよく考えてみてから決めるのがよいと思います。
しかし、どうしてもわからないときは、試しに上限クリック単価を 100 円に設定してみることをGoogle AdWordsはおすすめしています。
また、注意点としては、Google AdWordsではクリック数を 1 日の予算の 20% 増まで許容しています。これを「超過分」と言います。ただし1 回の請求期間の請求額は、1 日の予算に 1 か月の平均日数(30.4 日)をかけた金額を超えないよう調整されます。
こういった予算を考えるときに参考になるのはGoogle AdWordsの管理画面にある「運用ツール>キーワードプランナー」です。自分のプロモーションしたいキーワードが決まっていれば、クリック数と費用を予測することができます。これをヒントに予算を決めていくのもよいかもしれません。
最後にイメージしやすいように予算の例を書いてみました。
例)
1つ40,000円するハンドバックについてインターネット広告を展開するとします。
目標販売数:100個
目標売上:400万円
例えば、売上の20%をこの広告費に充てるとします。
すると広告の予算は80万円。
想定平均クリック率を1%とすると、1万クリック数を目指すので、上限クリック単価が80円と考えます。
このような予測を立てて、初めは設定します。実際には予測通りにはなりませんが、初めのうちは実施後の実際のクリック数や上限クリック単価、さらに販売結果を見て、調整していくのがよいと思います。
このような調整を繰り返すことで、予算の立て方や費用感覚が自分に身についていったような気がしています。
ライター: urakawa
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