こんにちは、ネクストスケープのデリバリマネジメント部の児玉です。
この記事は「NEXTSCAPE Advent Calendar 2021」の21日目の記事です。
今回は弊社が総代理店として取り扱っているKentico社のHeadless CMSのKentico Kontentについてご紹介したいと思います。
Kentico社とは
Kentico社はチェコに本社があり海外を主に展開しているCMS(コンテンツ管理システム)を提供する企業です。取り扱っているCMSがマイクロソフトアーキテクチャと親和性が高いこともあり2007年に Microsoft Gold Partner として認定されています。
そして弊社はこのKentico社の日本総代理店としてCMSのライセンス販売・CMS導入・運用保守までと一貫したサービス提供を行っています。
Headless CMSとは
KenticoのCMS製品製品は現在二つの主軸があります。
- 一つ目は従来型のCMSであるKentico Xperience
- 二つ目は今回ご紹介するHeadless CMSのKentico Kontent
Kentico Xperienceについても今後SaaS版が提供予定など魅力的なCMSですので、今後またご紹介したいと思います。
Headless CMSとは言葉のとおりHeadless(見た目、ビュー)に関する情報をもたないCMSです。また、見た目とコンテンツが切り離されているためDecoupled(分離) CMSとも呼ばれます。従来型のCMSであれば、デザイン部分にあたるHTMLやCSSなどの情報(テンプレートなど)を持ちますが、Headless CMSではコンテンツ(テキストや画像など)のみの情報を管理します。
Kentico KontentのようなサービスはCaaS(Content-as-a-service)と呼ばれています
■従来型のCMS
■Headless(Decoupled) CMS
Headless CMSのメリット
オムニチャネル
前述のとおりKentico Kontentはコンテンツ情報しか管理しないため、このコンテンツをどこで展開するか制限はなく自由です。PC・スマホ・アプリ・SNSといった様々なチャネルで展開することが可能です。
APIファースト
では実際に様々なチャネルからKentico Kontentのコンテンツを取得するにはどうするかというとKentico Kontentには専用のAPIが用意されているため、APIを利用して取得します。そのためチャネルごとの開発者はバックエンドについて心配する必要はなく、好きな言語・好きなフレームワークを使用してフロントエンドの開発に専念することができます。
セキュリティ
従来型のCMSとは違いCMSのソースコードやDBを利用者が用意する必要はないため、CMSやDBのセキュリティを利用者が気にする必要はありません。
また、コンテンツへのアクセスについてもAPIセキュリティ機能があり、リクエストごとに必要なAPIキーを設定することが可能です。
Headless CMSのデメリット
技術的難易度
これはHeadless CMSとしてフロントエンドとバックエンドが切り離されてるが故ですが、フロントエンドの自由度が高いため様々なフレームワークやAPIの知識があるエンジニアが必要となるため、そういった人材を確保しなければなりません。
プレビュー機能
Headless CMSはコンテンツ情報しか取り扱わないため、コンテンツのプレビュー機能はありません。そのため、通常であればフロントエンド側でプレビュー機能を実装する必要があります。
ただし、Kentico Kontentではこれを解決するアドオン機能「Web Spotlight」が提供されており、Kentico Kontentの管理画面内でいわゆる見たまま編集をすることができます。
最後に
今回はHeadless CMSのKentico Kontentに関する紹介でした。
Headless CMSに興味がある方や製品紹介やデモやトライアルを受けたい方はぜひこちらから気軽にお問合せください。