はじめに
株式会社ネクストスケープ、デリバリマネジメント部に所属している小野塚と申します。
今回はKentico社のKentico Xperience(ケンティコエクスペリエンス)を使ってニュースメールの作成してみたいと思います。
メールもCMSにおけるサイト編集同様、コーディングの必要が無く、メールを作成することができます。
マーケティングオートメーション
「マーケティングオートメーション」、ここ最近ではこのマーケティングオートメーションツールのCMも流されていて、かなり身近なものになってきました。
マーケティングオートメーションの詳しい内容は色々なサイトで説明されていますので、ここでは簡単な例を挙げるに留めます。
例えば、様々な電化製品を扱うサイトにおいて、とあるメーカーのカメラの情報を見たお客様がいたとします。
その後、2週間後に新製品が出た場合はその人にその製品が載っているページのリンクを貼ったメールを送ります。
更に1か月後、そのサイトにおけるカメラのコラムを更新したら、その旨をメールで送る。
そういった形で都度、そのお客様に対してサイトに訪問してもらい、徐々に購買意欲を高めていく、こういった一連の流れを目視・手動でチェック、対応するのは非常に手間がかかるわけですが、マーケティングオートメーションであればその名の通り自動化させることができます。
そして、Xperienceでもマーケティングオートメーションの機能が備わっています。今回はそれを説明しましょう。
Marketing Automationアプリケーション起動
それではいつものようにホーム画面、もしくは左側の検索窓で「Marketing Automation」アプリケーションを探し、クリックして起動します。
※Xperienceでは機能=「アプリケーション」と呼んでいます
以下が「Marketing Automation」アプリケーションの画面になります。既にテンプレートがありますので、これらを元にして変更して流用するでもいいですし、一から作るでも良いのですが、色々と細かく設定できることもあり、一からの設定は少々難しいかもしません。
そのため、既存のものを流用することをお勧めします。
設定・編集
それでは適当なサンプルを選んで、どのように設定ができるのかを説明したいと思います。
表示されているサンプルのうち、いずれかを選んで左側の鉛筆アイコンをクリックします。
すると以下のような画面が表示されます。
パッと見でなんとなくご想像頂ける方もいらっしゃるかもしれませんが、このような図、プログラム用語でいうところのフローチャートのような形式で視覚的に処理の流れがわかります。
右側にはステップ、アクションのアイコンが並び、これをドラッグ&ドロップし、他のアイコンと結びつけるだけで処理の流れを作ることができます。
このうち、1つの線が入ってきて、3つの出口がある「First Win」をクリックしてみましょう。
1つの条件「Contact has email」はその名の通り、Emailを持っている、つまりEmailアドレスを持つユーザーになります。
もう1つの条件は「Contact has phone number」、注意すべきは最初の条件に引っかからない場合となりますので、Emailアドレスが無く、電話番号は登録されているユーザーになります。そして「Else」、つまりこれら2条件以外となります。
今回の例では最初の条件のユーザーにはメールを送信、次の条件のユーザーには社内営業担当にメールを送り、電話でのアクセスを依頼。そして「Delete contact」というアクションを実行するようにします。例えばXperienceのAPIを呼び出し、そのユーザーを削除するといったことができます。
「Wait」というアイコンを組み込めば、これもその名の通り任意の期間ウェイト、つまり実行を一時停止させ、その後に次のアクションを実行するといったことが可能になります。
このように様々なトリガー、条件、アクションを設定することができます。
成果確認
さて、処理フリーは設定したものの、その成果を確認できないと仮説・検証、そしてそれに基づく次のアクションといった改善活動まで進められなくなります。
では、その成果を確認してみましょう。
今回の処理フローに従って人の動きがあり、そして、Xperienceが処理を実行したとします。
すると先ほどの処理フローのアクションの項目にクエスチョンマークが表示されます。
ここにカーソルを合わせるとそのアクションに対する現在の成果が表示されます。例えばEメール送信であればメールを送った数や開封率、クリック率です。
更にこの箇所をクリックすると以下のような画面が表示され、更に詳細な情報を表示することができます。
ファンネル(漏斗)形式で何パーセントが開封までたどり着き、URLクリックまで何パーセントがたどり着いたかといった情報を確認することができます。
また、別の画面となりますが、あるメールに対する配信対象のユーザーが処理フローのどの位置にいるかといったことも確認できます。
つまり、全体の流れ、結果から、各個人にフォーカスを当てた情報、あらゆる情報がXperienceの管理画面で確認できます。
これらの情報を元にサイトやEメールの内容を更新したり、マーケティングオートメーションの処理をフローを変更し、PV数の増加やコンバージョンレートの増加を目指していくことになります。
最後に
以上がマーケティングオートメーションの概要説明となります。
マーケティングオートメーションツールもツールによってはそれなりの金額となり、費用対効果が気になる方もいらっしゃるかと思います。
もしCMS導入を検討し、かつ、デジタルマーケティングを試してみたいというお客様は是非Kentico Xperienceをご検討ください。
もし興味がございましたら、Xperienceの説明、デモのために打ち合わせを実施させていただきます。
トライアルの環境もございますので以下の製品サイト、もしくは弊社サイトからお問い合わせください。
製品サイト:https://kentico.jp/xperience
会社サイト:https://www.nextscape.net
今後の記事において配信に関連する内容、更にマーケティング寄りの情報をお伝えできればと思いますのでよろしくお願いいたします。