NEXTSCAPE blog

株式会社ネクストスケープの社員による会社公式ブログです。ネスケラボでは、社員が日頃どのようなことに興味をもっているのか、仕事を通してどのような面白いことに取り組んでいるのかなど、会社や技術に関する情報をマイペースに紹介しています。

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オールインワンCMS Kentico Xperienceによる権限管理 カルチャーによる編集制限

はじめに

株式会社ネクストスケープ、デリバリマネジメント部に所属している小野塚と申します。
ここ最近、Kentico社のオールインワンCMS、Kentico Xperience(ケンティコエクスペリエンス)に関する記事を書いておりますが、いずれもデジタルマーケティング関連のものでした。

今回は元々の基本機能、CMSとしての機能について説明したいと思います。

 

ユーザー管理

Kentico Xperience(以下Xperience)はグローバル対応のCMS、つまり日本語だけでなく、多言語でのサイト運用が可能になりますが、そういった会社様向けに便利な機能を幾つか備えております。

例えば日本語だけでなく、英語や他の言語で運用しているサイトがあったとします。

そういった会社は各国に現地法人がいて、それぞれの法人でサイトの更新を行うことになると思います。

サイト更新の担当者に対してサイト、ページを編集する権限を与えるのは当然ですが、日本の担当には日本のページだけ、アメリカは英語といったようにそれぞれの言語のページしか編集できないようにすることで、うっかり他の言語(Kenticoではカルチャー(Culture)と表現しています)のページを操作してしまうといったミスが起こらないようにしたい、そういった制限がXperienceでは可能になります。

ユーザー作成

では、サンプルサイトを利用して試してみたいと思います。

サンプルサイトでは英語、スペイン語があるので、今回はスペイン語のみを触れるユーザーを作成してみましょう。

まずはUsersアプリケーションを起動します。ここでログインするアカウントはAdministrator権限であり、ユーザーを作成できる権限のアカウントになります。

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以下の画面で「New user」をクリックします。

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スペイン語の編集者として「Spanish Editor」というユーザー(アカウント)を作成します。ここでパスワード等も入力しますが、ポイントは「Priviledge level」を「Editor」にしてください。

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ここでAdministratorを選択してしまうとその設定が優先されてしまい、各言語のサイトを編集できてしまいます。

詳しくは英語になりますが、これに関する情報はKenticoのオンラインドキュメントの以下のページに記載されていますので、「Priviledge level」に更に深く知りたい方はこちらをご覧ください。機会があればこのブログでも説明しようと思います。

User management | Xperience 13 Documentation

 

ロール設定

さて、ユーザーが作成したところで一旦ログアウトして、Spanish Editorでログインしてみると恐らく以下の画面になるかと思います。

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上に挙げた英語のページに書かれているのですが、「Editor」はこれだけでは特に権限が設定されていないので、別の箇所で詳細に権限を設定する必要があります。

それが「ロール」と呼ばれるもので、ユーザーにロールを割り当てることで権限設定が可能になります。

では一旦ログアウトし、再度AdministratorアカウントでRolesアプリケーションを起動してみましょう。

デフォルトで「Content editor」というコンテンツ編集者用のロールが既に存在しますので、この「Content editor」の鉛筆アイコンをクリックします。

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右側の「Users」を選択し、今回作成した「Spanish Editor」を選択します。

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そして、再度Spanish Editorでログインします(UsersアプリケーションからもRoleの割り当ては可能です)。

このRoleはアプリケーション、つまりKenticoの機能も制限しておりますので、最初の画面と比べると表示されているアプリケーションが少なくなっているのもわかるかと思います。

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以下がEnglish、英語サイトのPagesアプリケーションです。

少々分かりにくいかもしれませんが、入力欄が全て読み取り専用になっていて、ページの削除等もできないようになっています。

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そして、以下がSpanish、スペイン語のサイトのPagesアプリケーションの画面です。

Titleに適当な文字を入力していますが、このように編集が可能になります。

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最後に

以上、権限設定の一例ですが、Usersアプリケーション、Rolesアプリケーションによる言語・カルチャー毎の編集権限の設定の説明を終わります。

今回は説明を割愛しますが、Xperienceでは様々な権限設定が可能であり、これによってサイトを管理・更新する方々が安心してサイト運用を行えるようになります。

もし興味がございましたら、Xperienceの説明、デモのために打ち合わせを実施させていただきます。
トライアルの環境もございますので以下の製品サイト、もしくは弊社サイトからお問い合わせください。
製品サイト:https://kentico.jp/xperience
会社サイト:https://www.nextscape.net