はじめに
株式会社ネクストスケープ Chief Technology Office所属の小野塚です。
昨日の記事の続きです。こちらはエンジニア以外の方にとっても使える記事かなと思いますので別記事にしてみました。
私の過去の記事ではAIツールを使ってドキュメントの作成を試みたものがあります。
AIツールの利用にあたってはドキュメントとしてはMarkdownファイルがメインになるのですが、AIツールを使っていない方であったり、実際の業務におけるお客様とのやり取りにあたってはやっぱりOffice、ExcelやWord、パワーポイントでの資料の作成が必要になりまして、そういった背景もあり上の各記事で試してきたという経緯があります。
今回AntigravityではGemini3.0が利用でき、SNSでは既にGemini3.0がすごい的な内容もちらほら見受けられています。
なので、プログラミングだけではなく、他の用途でも使えるだろうかということで上記の試みをAntigravityでやってみようというのが今回の記事となります。
モデルはGemini3.0 Pro(High)で試した結果になりますのであらかじめご承知おきください。
パワーポイント出力
まずはパワーポイント。
いつものようにあえて雑なプロンプトを投げてみます。
「AzureとAWSの違いをメリットデメリット含めてパワーポイントにまとめてもらえますか?」

以下のように出力してくれます(見づらかったら申し訳ないです。ブラウザの拡大機能等で見てみてください)。

悪くはないのですが、表や図がもうちょい欲しいなと思います。
著作権の問題もあるのであまり画像は使わなくてもいいのですが、見た目的に寂しいですし、一番最初に試したPowerPointのCopilotでは表が出力できなかったのでそれができるかどうかも実用的であるかどうかの基準の1つとして考えています。
そこで、「もっと表やAzure・AWSのアイコンを加えて、グラフィカルにできます?」
と投げてみます。

結果が以下。上のプロンプトを見てもらうとわかるように出力場所も書かれています。
なかなか良い感じです。テーブルとアイコンを出力してくれてますのであとはプロンプトによって如何ようにでもなると思いますので私的には及第点です。

Excelでの出力
では、次に上の記事でも試してみたのですが、Excel、といっても普通のExcelではなく他の記事で試したようにExcel方眼を作ってもらおうと思います。
プロンプトは以下。
「Excel方眼で休暇申請書を作って」

開くにあたってセルの結合でちょっとエラーが出たのですが、一旦無視して開きますと以下の通り。
ExcelのAgentで作ったときとほぼ同じクオリティでの出力結果です。

Wordでの出力
Wordでも作ってみました。これも実際の業務で使えそうなレベルで特に問題無さそうです。

同じプロンプトでExcelをWordに置き換えただけなのですが、今回は実行計画書を事前に作成してくれて、どういった項目を設けるかが書かれてました。
最初の2つではこの実行計画書は作成してくれませんでしたが、あらかじめプロンプトして指定しておけば対応してくれるはずです。

トライ&エラーで何度も作り直すでもよいのですが、Antigravityの機能として計画書に対してコメントで事前にこの項目を追加したい、タイトルはこうしたいといったことを追記でき、作成する前にある程度どういった項目を設けるか、どういったフォーマットにするか等を詰めることもできますのでこれも非常にポイントが高いと思います(前回のAntigravityの記事には書いていなかった内容です。。)。
終わりに
いかがでしょうか。ドキュメント作成用途でのAntigravity。
これであれば開発において出力してきた各種MarkdownファイルのドキュメントをWordやExcelで出力しなおしてお客様に提出。。と言ったこともできると思いますし、エンジニア以外の方、例えば営業の方でもパワーポイントを作成したりと使えるツールになっていると思います。
もっとプロンプトを工夫し、フォーマットやフォント等を指定すれば更に良い結果が得られると思います。
当社ネクストスケープはこのように生成AIを始めとした新しい技術・知識を日々取り入れており、Webサイト、スマホアプリ、Hololensアプリの開発をはじめ、CMSを利用したサイトの新規構築やリニューアルなど、お客様のニーズに幅広く対応いたします。お困りのことがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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