MAツールの代表格である「Marketo(マルケト)」。導入するとシナリオさえ先に用意しておけば、その日からプログラムを設定したり、メールの配信設定などを行うことができる優れたMAツールです。
Marketo(マルケト)を設定していて意外と大切なことではないかと感じたことをネスケラボに記載していこうと思います。
Marketo(マルケト)で最初に行う新規作成プログラムを作成するときに「プログラムのタイプ」を設定する項目があります。使用されている方は「プログラムのタイプ」をどのように決めていらっしゃいますか?私は、時折その選択に悩むことがあります。ですから、今回は自分の頭の整理も兼ねてまとめてみました。
Marketo(マルケト)のプログラムのタイプは4つあります。
1.イベント、2.エンゲージメントプログラム、3.メールプログラム、4.デフォルトプログラムの4つから成り立っています。何となくデフォルトを多用しがちかもしれませんが、実は、それぞれで用途が違います。
(図1:選択する画面)
まず最初に一番わかりやすいのは「イベント」です。特定の日付および時間が定められている案件に合うプログラムです。
このプログラムは、オフラインまたはオンラインのイベントの申込などに使用すると、申し込みと同時にメール配信リストに追加するといった設定や当日イベント会場でiPadのチェックインアプリと同期することもできます。
次にコンテンツがシナリオ通りに揃っている時はエンゲージメントプログラムがおすすめです。
このプログラムタイプはステップに沿った複雑なナーチャリングする(定期的なスケジュールでリードをナーチャリングする)ドリップナーチャリングに適しています。エンゲージメントプログラムのストリームには、メールとプログラムを追加できます。またエンゲージメントダッシュボードでエンゲージメントプログラムのコンテンツの効果を確認することもできます。ストリームというのは、例えばリードの購入意欲や熱意をストリームに分けて、ある基準をクリアしたら次のストリームへ進むというような段階ごとに進行するということです。
メールプログラムは、その名の通り、メール配信に適しています。ただし、メールの場合は1回ごとにプログラムは終わりますので、繰り返しはできません。
繰り返したい場合、複製をしてスマートリストを再指定しないと繰り返せません。ですから、複製して編集した場合は、最後に承認を忘れてしまうと、前回のものがそのまま送信されてしまうということになりますので注意が必要です。
ただし、集計については、繰り返しでも配信時期がかぶらなければ、期間を搾ることで1回目と2回目の集計を比較することができます。またこのプログラムにはA/Bテスト機能も組み込まれています。
というわけで、上記の条件にいずれにも該当しない場合はデフォルトを選択することになると思います。
デフォルトの場合、プログラムを1件、1件作っていくスタイルになります。
デフォルトでメールを作成すると繰り返す設定ができます。
繰り返す場合はデフォルトでもよいかもしれません。ただし、集計の時に表示される内容は合計値になります。
このように実施したいこととその結果をどのように計測したいかに影響するところもあり、Marketoのプログラムのタイプを設定されるときは、ちょっと気にして設定されるとよいのかもしれません。