この記事は「NEXTSCAPE Advent Calendar 2024」の5日目の記事です。
年末に向けて恒例となりつつあるアドベントカレンダー企画。多くの企業やコミュニティが、12月の1日から25日まで毎日ブログ記事を公開する取り組みを行っています。しかし、多くの執筆者を取りまとめ、期日を守りつつスムーズに運営するのは意外と難しいものです。
弊社では今年、Microsoft PlannerとPower Automateを活用してアドベントカレンダーの進捗管理を効率化しました。本記事ではその仕組みをご紹介します!
アドベントカレンダー運営の課題
アドベントカレンダー運営では、以下のような課題が発生することがよくあります。
- 執筆者のスケジュール管理:複数の執筆者がいると、投稿予定の重複や期日を過ぎるミスが発生しやすくなります。
- 進捗状況の見える化:執筆状況や確認作業が滞ると、予定日に投稿できなくなる可能性があります。
- リマインドの手間:執筆者に「投稿期限が近づいています」とリマインドする作業が負担になることも。
これらの課題を解決するために、PlannerとPower Automateを組み合わせた仕組みを構築しました。
Plannerを活用した進捗管理
まず、Microsoft Plannerを使って執筆スケジュールを管理しました。
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タスクの作成
投稿日ごとにタスクを作成し、各タスクに以下の情報を設定しました。- タスク名:投稿日付と担当者名
- 担当者:執筆者
- 開始日:投稿予定の3営業日前
- 期日:記事の提出期限
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バケットで進捗を可視化
各タスクに「未着手」「執筆中」「レビュー待ち」「投稿済(レビュー不要)」「投稿済(レビュー済)」などのバケットを設定し、ステータスを一目で確認できるようにしました。
Power Automateでリマインダーを自動化
Plannerだけでなく、Power Automateを使うことで、リマインダー作業を自動化しました。
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Plannerからタスク情報を取得
Power Automateの「Plannerコネクタ」を使用して、すべてのタスクとその期日を取得。 -
リマインダー条件の設定
タスクの開始日あるいは期日の場合、該当タスクの担当者に通知するよう設定。 -
通知の送信
Microsoft Teamsを使い、リマインドメッセージを自動送信。通知に「アダプティプ カードを投稿して応答を待機する」を使用することで、進捗状況の収集を行っています。
実際の運用で得られた効果
この仕組みを導入したことで、以下の効果を実感しています。
- 期日管理の負担軽減
スプレッドシートや手動でのリマインダー管理では、担当者への通知を漏らすことがあり、進捗確認に多くの時間と心的負担を割いていました。これが自動化されたことにより、管理者の作業が大幅に減少しました。 - タスクの見える化
Microsoft Plannerでタスクをバケットに分け、ステータスを一目で確認できるようにしたことで、進捗確認のために個別に連絡する手間が減少しました。 - 執筆者の安心感
リマインダーが人間ではなくボットから送られる仕組みによって、「進捗確認されている」という心理的な圧迫感が軽減される効果が……あるかもしれません。ここは今年のフィードバックを楽しみにしようと思います。
まとめ
アドベントカレンダーの運営は、多くの人が関わるため管理が難しくなりがちです。これに Microsoft PlannerとPower Automateを組み合わせることで、タスク管理とリマインダー通知を効率的に行う仕組みを構築できました。
このようにツールを活用することで、運営側の負担を軽減しつつ、執筆者も安心して執筆に集中できる環境を作ることができます。
今年のアドベントカレンダー運営で、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
参考
- 【Power Automate】今日期限のPlannerタスクをTeamsで通知【フロー作り方解説】 | ていじテック
- TeamsのPrivateチャネルにPower Automateでリマインド投稿をする #PowerAutomate - Qiita
- Power AutomateでTeamsにメンションを付けて投稿する方法を解説します! | てじらぼ
- Power AutomateでTeamsにメンションする方法(ユーザー/タグ/複数人) - unite365
- Power Automateでアダプティブカードで応答を待機する方法! | てじらぼ
- Power Automate の Teams コネクタでアダプティブカードを利用する際の TIPS①【アダプティブカードで入力した内容を受け取る】 #PowerAutomate - Qiita