NEXTSCAPE blog

株式会社ネクストスケープの社員による会社公式ブログです。ネスケラボでは、社員が日頃どのようなことに興味をもっているのか、仕事を通してどのような面白いことに取り組んでいるのかなど、会社や技術に関する情報をマイペースに紹介しています。

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プロマネをしていた私がPMPを受験するまでの長い長い道のり

はじめまして。ネクストスケープに入社してもうすぐ1年になる鈴木です。
アドベントカレンダー「NEXTSCAPE Advent Calendar 2024」に参加することになり、何を書こうか悩みました。

1年を振り返ってみると、楽しいこと、大変だったこと、箸にも棒にも掛からぬようなことなど色々ありましたが、今年は資格試験にチャレンジしたのでそれについて書こうと思います。

資格より実践だ!」「習うより慣れろ!
そんな文化で育った昭和生まれの私が、様々な環境に身を置くことでプロジェクトマネジメントについて考え直し、PMPに合格するまでのお話です。

 

 

◆プロジェクトマネジメントが得意と思っていたがそうでもなかった件

今年ネクストスケープに入社した私ですが、それまでに2つの会社を経験しています。

 

わりと頼りになる存在だったんです

1社目では、自身のプロジェクトのプロマネをする傍ら課長もしていました。

プロジェクト絡みだと、部下たちがマネジメントするプロジェクトにアドバイスしたり、炎上すればサポートに入ったり、事が起きれば新幹線に乗って謝罪に行ったり(日帰りで往復10時間の時も!)と、何だかんだ頼れる存在だと自分でも思っていました。

あ、いえ、当時はとても頼りになる存在だったと今でも思ってます(笑)

 

青天の霹靂!?

長く務めた会社を辞めて2社目に入ったとき、文化の違いなどたくさんの衝撃がありました。


中でも自分のプロジェクトマネジメントについて、1on1で上司から言われた一言。
あなたはコミュニケーション能力はありますが、リスク管理は苦手なんですね

そのときの私は、先回りして色々考えて動いているのにリスク管理できてないの!?と、衝撃を受けました。

数日後、前の会社の同僚に確認したところ、2名から非常にわかりやすい回答をもらいました。
A「リスク管理というか、コミュ力一本で何でも乗り越えてきたのでは?」
B「アンチを味方につけることはできても、アンチのままの人を納得させることはできないのでは?」

そうか、私はリスク管理はできていなかったんだ。とそのとき初めて気づきました。
よくよく考えると、プロジェクトメンバーが「もし~~~だったら~~~」みたいな話が出たら、「ネガティブなこと言う人だな、お客さんと話し合えばいいじゃん!」と思っていたような・・・お恥ずかしい。

2社目には1年も在籍していませんでしたが、他にもいろんな気づきがあり良い経験でした。

 

◆PMP受験することでプロジェクトマネジメントを体系的に学ぼうか

今年1月ネクストスケープに入社後、何かきっかけがあったわけではなく、ふとプロマネの勉強をちゃんとしてみようかなと思ったのが2月。

せっかくやるならPMPホルダーになろうかしら。

と、思ったらすぐにPMPの35時間公式研修に申し込みしました。(そうと決めたら行動は早い方です)

そして、上司に「暖かくなると気が緩んで遊んでしまうので、それまでには取りたいんです」と伝えました。
この先自分が、盛大に中だるみすることを想像すらしないで。。。

 

PMP受験の学習期間 ~35時間公式研修~

35時間公式研修は、やる気のあるうちに受講したかったので2月の休日を選びましたが、休日に7時間×5日間の研修はとっっっても大変でした。
膨大な情報量でしたが、事前にテキストを流し読みしておいたおかげもあり授業についていけないということはありません。(事前準備って大事だな)

では、何が大変だったかというと、体力です。
平日勤務、休日研修、また平日勤務、休日研修、またまた平日勤務・・・
体を動かすわけではないので、そんなに疲れないだろうと高を括っていましたが、休日に7時間みっちり研修を受けるのは相当疲れましたね。

みなさんも、休日に研修を受ける場合は覚悟してください!

 

PMP受験の学習期間 ~盛大な中だるみ~

35時間研修を終え、変な達成感があった私。
研修後は、PMP関係のYouTubeを見たり、PMBOKについての講習動画を見たりと、動画によるINPUTだけで満足していました。

そんな時、家族が怪我をして勉強から遠ざかってしまいました。
離れて暮らしているので、心配したところで何にもなりませんが、勉強しない理由を見つけてしまったのです。

そのまま春が来てGWになり、今度は遊ぶことに全力!!
伏線回収でしょうか。事前に上司にお伝えしたとおり、暖かくなるとダメなんです私。

とはいえ、PMPを受験しようと思ったことは辛うじて覚えていた私が、隙間時間にやっていたことがあります。
それは、無意味なネット検索
「PMP 勉強方法」「PMP 合格率」「PMP 受かる気がしない」←勉強する気あるのか!?

 

PMP受験の学習期間 ~そろそろ本気出す~

そんなこんなでたまーにINPUTをするだけになっていた私ですが、6月になりこのまま夏が来てしまったらまた遊んでしまうと思い・・・

まずはOUTPUT中心の学習スケジュールを立てました。

受験日までにやることを洗い出し、それぞれの工数を見積り、スケジューリング。

それにより、すべての学習を終えられる日がわかったので、その翌日を受験日として申し込みしました。
仕事ならここでバッファを作るべきですが、これはプライベートですし自分の堕落した性格を十分わかっている私はバッファなしにしておきました。

毎日21時にスマホのアラームかけて、1日3時間ずつ勉強しました。
とはいえ、飲み会などで時間が取れない日や、見たいドラマがあればそちらを優先(ドラマ大好き世代なので)しました。
ネットを見ると、どんなに短時間でも必ず毎日学習しろとあったので、そこだけは愚直に守りました。
また、当初立てたスケジュールから遅れた分は土日にオンスケにしていました。


◆PMP受験本番

自分に合った学習計画を組んだおかげで予定していた学習はクリアしていましたが、合格できる自信は持てませんでした。
PMP試験には過去問がないこと、暗記問題ではなくシミュレーション問題が大半であることが、イマイチ自信が持てなかった理由だと思います。

 

受験日前日

前日は受験における注意事項を確認しました。

受験前のチェックでポケットの中身を見せるというのを知り、パツパツのジーンズではなく、ゆったりしたパンツで行くことにしました。
また、冷房がキツイから上着があると良いとあったので、上にシャツを羽織ることにしました。


受験日当日

田舎に住んでいる私は、受験のため上京。午後からの試験のため、行きの特急ではお弁当を食べてゴキゲンでしたが、着いたらまさかの大雨でちょっとテンションが下がった状態で会場入りしたのを覚えています。

そして、前日にしっかり予習してきた受験前のチェック
試験官にポケットの中身を見せるよう促され、素早くそして得意げにポケットをビロンと裏返して出す私。
その後「腕まくりをしてください」と言われ焦りました。腕まくりなんで聞いてません。冷房対策のシャツはボタンを外さないと上までまくれませんから。
シャツの袖を引っ張り上げ、腕の肉がムチっと残念な形になっているのを試験官に披露し「これ以上はムリです」と伝えました。
その後さらに「後ろを向いて髪を上げてください」と言われて、試験官にうなじを見せる私。

全体的にシュールすぎて、緊張が解けたので結果的に良かったと思っています。

 

受験後の帰路にてテンションアップからのダウンそして再びアップ

なんやかんやで、無事に試験を終えて最後に英語で何やら書いてある紙をもらって会場を出ました。

帰りの特急の中で紙を見てみると「congratulation」の文字を見つけて、一気にテンションが上がる私。
でもよくよく見たら「once again, congratulations」と書いてあって、英語力ゼロの私は「もう一度受ければおめでとうになるよ」という意味かと思いテンションだだ下がり。
そのあと、スマホのカメラで翻訳かけたら「改めて、おめでとうございます」と訳されたので、またテンションが上がる。

何はともあれ、英語は多少読めた方がいいですね。


◆まとめ

本来、世のためになるブログなら学習方法を記すべきでしょうが、そこは探せばいくらでも情報が出てくるので割愛しました。

今回私がPMP受験についてお伝えしたかったことは以下の3つです。

  1. 35時間研修は想像より疲れる
  2. 自分に合った学習スケジュールを立てることが大事
  3. 受験前の儀式が念入りすぎて緊張が解ける

私のように盛大に中だるみをしてしまっても、再開後にコツコツ学習すれば合格できたので、もしPMPの受験を考えている方はチャレンジしてみる価値は十分あると思います!