NEXTSCAPE blog

株式会社ネクストスケープの社員による会社公式ブログです。ネスケラボでは、社員が日頃どのようなことに興味をもっているのか、仕事を通してどのような面白いことに取り組んでいるのかなど、会社や技術に関する情報をマイペースに紹介しています。

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勉強することの習慣化

NEXTSCAPE DX推進部 情報システムTeamのKumaです。

情シス歴20年の私が、難関資格(CISSP, CCSP)取得のために実践した「勉強の習慣化」の具体的な方法をご紹介します。

💡 はじめに:なぜ情シスが資格に取り組むのか

情シス歴20年、40代の筆者です。就職以来、一貫して情報システム部門の仕事に携わってきました。

5年ほど前、業務の中心であるMicrosoft 365やAzureの知識を深めたいという思いから、本格的に資格取得に取り組み始めました。また、これからの情シス業務にセキュリティの知識は必須だと感じていたため、CISSPやCCSPといった難関資格にも挑戦しました。

仕事と並行しての資格勉強は、プライベートの時間を削るため、正直辛いものでした。「早く終わらせたい」という一心で取り組んでいましたが、Microsoftの資格だけでも複数あり、当時の私は「ひとり情シス」として幅広い知識を身につける必要がありました。

  • 勉強開始時期の背景: 2020年2月頃、ちょうどコロナ禍が始まり、リモートワークが主流に。これにより、通勤時間や休日の時間を勉強に充てやすい環境になったのは幸いでした。

前置きが長くなりましたが、本ブログでは、私がどのようにして難関資格を突破するまでの「勉強を習慣化」したのか、その具体的な方法についてご紹介します。


🚀 習慣化の土台を築く:マイクロソフト資格への挑戦

最初にマイクロソフトの複数資格に挑戦することで、日々の生活の中に勉強のサイクルを組み込むことを目指しました。

1. 最初に「試験日」を確定する

取り組みをスタートするにあたり、まずは試験日を決め、目標を明確にすることを徹底しました。これにより、そこから逆算して勉強のスケジュールを立てる土台ができました。

2. 脳のゴールデンタイムを活用する

私の場合、朝目覚めた直後が最も頭の中が空っぽで、雑念がなく、新しいことを覚えやすいと感じました。

  • 朝のルーティン: 毎朝、起きてすぐにコーヒーを淹れ、資格の勉強に取り組むことを「日々のアンカー」としました。

3. 隙間時間を徹底活用する

出社日や日中も、細切れの時間を逃さず勉強に充てました。

  • 通勤時間: 電車の中でテキストを読み込む。

  • 昼休み: あえて外で食事を済ませた後、テキストを眺めたり、スマートフォンで問題集を解いたりする。

  • 帰宅時: スケジュールに遅れが出ている場合や試験日が近い場合は、帰宅時にも取り組みました。

このサイクルを一定期間繰り返すことで、勉強は苦ではなくなり、むしろ合格する喜びから「楽しく」なってくるのを感じました。


💼 会社の支援と「不合格」の捉え方

なお、当社には資格取得支援制度があり、回数制限はありますが、不合格でも受験料を補助してもらえる制度が整っています。

もちろん試験に合格することは目的として重要ですが、たとえ不合格であっても、そこまで試験勉強で学んだことは決して無駄にはなりません。

不合格という結果をバネに再勉強することで、知識がより強固に、自分の力として深く身についていくものだと考えています。制度を最大限に活用し、臆せず挑戦できたことも、難関資格への取り組みを続ける上での大きな支えとなりました。


🛡️ 難関資格への応用:CISSP・CCSPを乗り越えるコツ

マイクロソフトの複数試験で勉強が習慣化できた後、いよいよ長期間の取り組みが必要なCISSP試験に挑戦しました。難易度が高く、何度も挫折しそうになりましたが、次のポイントで乗り越えることができました。

【補足】 CISSPやCCSPの具体的な学習内容やテクニック、合格体験記は他に数多くありますので、そちらを参考にしていただくのが良いかと思います。ここでは、私が難関資格を継続して学習する上で役立った「習慣化」のコツに絞ってご紹介します。

1. 「習慣化アプリ」とゆるいチェック基準

習慣化を強力にサポートしてくれたのが、習慣化アプリでした。

【習慣化アプリとは】 これは、目標とする行動(この場合は「資格の勉強」)を毎日実行したかどうかを記録するためのアプリです。勉強した日にチェックマークを入れると、その実行記録がカレンダーやグラフで視覚化されます。このアプリを使うことで、「連続記録(ストリーク)を途切れさせたくない」という意識が働き、モチベーションを維持することができました。

しかし、最も重要なのは、チェックを入れる条件を厳しくしすぎないことです。

  • 継続の鍵: 勉強時間を問わず、「10分しかできなかった日も、1時間できた日も、とにかく勉強をしたらチェックを入れる」とルールを決めました。

  • 自己肯定感の醸成: ハードルを上げず、毎日継続することに充実感を得るように意識しました。「昨日は少ししかできなかったから、今日はもう少し取り組もう」という前向きな気持ちが生まれ、結果的に勉強がはかどるようになりました。

朝の決まった時間に加えて、できなかった分は隙間時間や夜に取り組むことで、無理なく自分なりの勉強ペースを確立し、難関試験もPASSすることができました。


🌟 最後に:習慣は一生の財産

マイクロソフトの試験では一発合格とならなかったものもいくつかあり、難関のCISSPやCCSPについても一度では合格できませんでしたが、「勉強を習慣化する」という方法論を確立したことで、最終的に合格を勝ち取ることができました。

ここ最近は資格試験の勉強はしていませんが、その時間を別の技術習得や読書の時間にあてています。

勉強は一時的なものではなく、一生続くものです。そして、毎日の習慣化に落とし込むことで、それは苦行ではなく、むしろ人生を豊かにする活動へと変わります。

この経験が、皆さんのキャリアや目標達成の一助となれば幸いです。