こんにちは。本夛です。
ネクストスケープが主催する勉強会 NSStudy の第7回目が2016年6月1日に開催されました。
今回は、Google社の方をお招きして「機械学習入門CloudVisionAPI & TensorFlow」の講義をして頂きましたので、勉強会の様子をレポートします。
まずはライトニングトーク!
先日、アメリカで開催されたBuild2016に参加した弊社の松永からLTを行いました。注目の技術を次の3点だそうです。
Cognitive+Bot、Xamarin、HoloLense
私の個人的な感想を簡単に紹介。
- Cognitive+Bot:どこまで人間の会話に近づくの興味深々。
- Xamarin:無料になったことで、今後拡大の一途を辿るのではないかと期待。
- HoloLense:早く体験したい。
ちなみに、LT中に紹介があったわけではありませんが、レポートの様子は別のレポートとして掲載いますので、よかったら参考にしてみてください。
- Build2016参加レポート① -Registration-
- Build2016参加レポート② -Keynote&Session-
- Build2016参加レポート③ -HoloLensを体験!-
- Build2016参加レポート④ -Xamarinの熱気-
- Build2016参加レポート⑤ -会場の風景、そして終わりを迎えて-
「機械学習入門CloudVisionAPI & TensorFlow」講義開始!
待ちに待った「機械学習入門CloudVisionAPI & TensorFlow」の講義の開始です。
まずは、ニューラルネットワークの話から始まりました。ニューラルネットワークと何なのだろう!?という不安もあったのは事実で難しそうという印象でした。しかし、実際に話を聞いてみると、そんな不安は無用だと思いしらされました。
私自身もそうなのですが、ある程度知識があると周りの方々も専門用語は知っている前提で話をしてしまいがちです。 しかし、専門用語などはほとんど使わずにご説明して頂いたので、とても理解しやすくモヤモヤしていたものが解消されていきました。
やっぱり、その道のプロであるからこそ、かみ砕いてわかりやすい説明ができるのですね。
なお、説明に合わせてニューラルネットワークのデモもありました。 やはり聞くだけより目で見るとイメージしやすかったです。
データセンターは一台のコンピュータ
「Google Cloud is The Datacenter as a Computer」
Googleのデータセンターは全体で1台のコンピュータとして動くように設計されているそうで、そのためにコンピュータやスイッチなどのハードウェアもゼロから自作しているとのお話がありました。
データセンターの全てのハードウェアまで手掛けてしまうとは、今まで考えたこともなかったことなので、スケールの大きさを驚愕です!!
すべてのログはBigQueryがあってこそ
Googleのすべてのサービスのログは日々大量に蓄積されます。そのログから調査や分析などを行うために、 BigQuery という機能を使用しているとのことです。
我々開発者にとって、データベースにアクセスするには、どのようにインデックスを設定するかがカギとなります。 にもかかわらず、BigQueryにはインデックスという概念が存在していないのだそうです。
私も含め、会場の中では「どういうこと!???」という空気が流れていましたが、答えは簡単「フルスキャンする」とのことでした。
しかも、100億行のデータを正規表現でフルスキャンしたとしても、10秒ほどで結果が得られるとのことでした。 想像を絶する話に私の常識がどんどん覆されました。
BigQueryのサービスページ
後半戦はデモで盛りだくさんの内容に!
Cloud Vision API
Cloud Vision APIは、既に大量の画像を学習済みであるため、リクエストを出すだけで画像の内容を認識して理解できるサービスです。 デモの一環として、スピーカーの方が撮影したガリガリ君祭りの写真を認識させたところ、「食べ物」「祭り」など近い結果が返ってくるデモも披露頂きました。 また、Cloud Vision APIでは写真を認識しただけで、撮影場所の特定までできるとのことでした。
Cloud Vision APIについては、こちらがイメージしやすいです。
Cloud Speech API
Cloud Speech APIは 音声認識APIで多言語対応しており、音声を文字に起こしたり、ロボットに命令もできるようになるようです。 Cloud Speech APIについては、こちら。
Cloud Speech APIのサービスページ
充実した勉強会
今回、約90分にも及ぶ講義内容でしたが、デモも多めに行ったこともあり、会場も大盛況で9割以上の参加者から「満足」と回答がありました。また、懇親会では裏話を聞けたり、こうすると面白そう!など、貴重なご意見を頂けました。懇親会に参加された皆様、ありがとうございます。
NSStudyは、今後も開催を予定しています。最新の勉強会は、NSStudyに掲載しますので、皆様のご参加お待ちしています。